2017年12月

2017年12月31日

御礼 2017年

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いよいよ、大晦日です。今年もあと少しです。

今年も良い年でした。
仕事は相変わらず忙しく、ほとんど休みの無い状態ですが、充実していました。

1月から3月にかけて、シンガポールの演劇学校「Intercultural Theatre Institute」にて能の授業をしてきました。
2002年に第一期生を指導して以来、今年で15年目を迎えます。

世界各国から集まってきた学生たちと、能の授業を通して触れ合う機会はかけがえのないものとなっています。
授業のあと、楽しくビールを飲んだ日々も忘れられません。

今まで100名以上の学生を教えています。音信不通となった人もいますが、多くの人とはfacebookなどでつながっています。

私はあまり、facebookは活用していません。どうもめんどくさくって、、、

でも、世界中に散らばっている卒業生たちの近況を知るのにこんなに便利なツールはありません。

今年も8月に卒業生と、12月に今年教えた学生と東京で会いました。
卒業生は、それぞれ演劇方面で活躍していて、日本公演などで度々来日しています。
私のスケジュールが合わなくて、会えなかった卒業生も何人かいます。

こうやって日本で再会するのも楽しいものです。


また今年は、お弟子様の発表会「茉莉会」が二年に一度の大会を迎え、11月に矢来能楽堂で華々しく開催されました。

大会に向け、お稽古は大変でしたが充実していました。

大会が終わって、ひと月たちました。お弟子様たちは余韻に浸りながらも、新しい曲のお稽古を頑張っています。


今年演じた能は4番でした。

5月9日能まつり 「花筐」
8月14日深川八幡祭 「船弁慶」
9月17日緑泉会 「橋弁慶」
10月8日九皐会 「善知鳥」

全ての曲で長男・潤之介(11歳)と次男・大志郎(10歳)との親子共演でした。
子供たちもだんだんと大きくなり、子方もそろそろ卒業です。

残された親子共演の機会を大事にしたいと思います。


今年は地元の深川八幡祭が3年に一度の本祭りでした。
神輿連合渡御では初めて子供たちも一緒に回りました。

炎天下の中、15キロ近く歩くハードな渡御を元気よく歩いている子供たちの姿を見て、成長を感じました。
大人神輿デビューももうすぐです。

また春にはオーストラリアへ、夏には四国と広島(野球観戦)へ家族旅行をし、昨日書いた通りカープの試合観戦にも多く出かけました。

中学生になったら、親と遊んでくれなくなるので、今のうちにしっかり家族で楽しもうかなと考えています。


今年も充実した一年でした。
来年はいよいよ平成30年。

良い年にしていきたいと思います。



kuwata_takashi at 09:36|PermalinkComments(0)

2017年12月30日

広島カープ祝二連覇 私の新たなる目標 

私が応援する、広島カープは今年セ・リーグ優勝を果たし、去年に続いて二連覇となりました。
残念ながら、クライマックスシリーズでDenaに敗れてしまい、日本シリーズへ進出することは出来ませんでした。

直後はショックでふさぎ込んでいました。野球関係のテレビなんかも見たくありませんでした。
ただ、二か月たち今年を振り返る番組なんかを見ていると、不思議と悔しさはなくなっています。
それよりは、セリーグを優勝を果たし、数々の劇的な勝利を見せてくれたカープの選手たちに、おおいにお礼を言いたい気持ちです。


今年は多くの試合を球場に見に行きました。
忙しい仕事のスケジュールを何とかやりくりして、8試合も観戦できました。

勝率は、7勝1敗。驚異的です。
いつも勝っていたので、例年よりも楽しい観戦でした。

毎年恒例ですが、夏休みにはカープの本拠地、広島のマツダスタジアムまで家族旅行を兼ねて行きました。

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マツダスタジアムは楽しい球場です。

今年のカープのテーマは「カ舞吼ーKABUKU-」だそうでして、歌舞伎がテーマのようです。
カープのチームカラーの赤と、歌舞伎の赤獅子が非常にマッチして、楽しい演出が盛りだくさんです。

特に、試合前と7回の攻撃の前に、カープの応援歌「それ行けカープ」を皆で大合唱する場面は盛り上がります。

その時、球場にカープファンの有名人の方々がたくさん登場して応援歌をメドレーで歌います。
その中に、黒紋付を着た方が登場して、ビックリしました。

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市川弘太郎さんという歌舞伎役者の方です。

調べてみますと、今年のカープの、歌舞伎をテーマにした様々な映像で赤獅子を演じている方だそうです。
なんでも、歌舞伎界一のカープファンということで、今回の映像出演の依頼が来て、応援歌メドレーにも出演しているそうです。


う、う、う、うらやましい。。。。。

この応援歌のメドレーリレー出演は、全国のカープファンの憧れです。
有名人の方でも、出演したくてたまらないそうです。
ここ3年ほどの出演者を見ますと、

奥田民生、小林克也、東ちづる、徳井義実、風見しんご、水田わさび、アンガールズ、長州力、世良公則、秋野暢子、槇原敬之、鈴木福 等々

歌手から役者さんにタレントさんやスポーツ選手など、そうそうたる顔ぶれです。


ふと、思いました。

今年は「歌舞伎」がテーマだったから、歌舞伎役者の市川弘太郎さんがメドレーに選ばれました。

もし、将来「能」がテーマに選ばれたら・・・・

その時は、是が非でも私が出演したいです。

私は多分、能楽界でも一、二を争うカープファンだと思います。
(実は、楽屋で野球の話はほとんどしないので、誰がどこのチームのファンなのか詳しく知らないのですが)


今後の能楽師生活において、素晴らしい目標が出来ました。

「カープの応援歌メドレーへの出演」

こんなことを目標にしている能楽師は間違いなく私だけでしょう。


能にも、「猩々」や「石橋」など、赤にちなんだ演目はたくさんあります。
カープのテーマに如何ですか?

カープ球団の関係者様、よろしくお願いします。



kuwata_takashi at 19:16|PermalinkComments(0)

2017年12月25日

若竹会稽古能「三輪」

九皐会若手の稽古能である若竹会で、能「三輪」を舞いました。
クリスマスの朝、今年最後の能です。

稽古能ですので、基本的に師匠や先輩からダメ出しの嵐です。
一年の最後を、首尾よく締めることは出来ませんでした。

最初に師匠に稽古をつけて頂いたときに、前シテの謡が明るいとの注意を受けました。
「三輪」の前シテは、中年の影のある女性です。能面は「深井」という憂いの帯びた顔立ちの物を使います。あまり朗々と謡うのは役柄から外れます。

先週、稽古能の申合がありました。
その時は、その注意を気にし過ぎてしまいました。

前シテの謡を抑えめに謡うように意識したあまり、弱々しい謡となってしまいました。
師匠や兄弟子から散々に指摘を受け、自分でも録音を聞いてみました。

確かに・・・・
力の入っていない謡は、聞くに堪えません。

謡の難しさです。

能では、どんなに抑えた演技をするときでも、芯に力強さが求められます。
抑えた謡と、力の無い謡は当然違います。

私は、「深井」の能面を着けた謡を意識し過ぎて、腑抜けた謡となってしまったのです。
これは、最もやってはいけないことです。

この一週間、「深井」の謡の大研究です。色んな人の録音を聞き、参考にしました。
また、様々な加減の自分の謡を録音して聞き比べてみました。
その中で、これかなあという謡い方を模索してみました。

そうして迎えた今日の稽古能の本番。
成果は、、、

まあ、道半ばですかね。
申合よりは良かったかなあ・・・

少しづつ成長できれば良しとしましょう。

今年も残すところ僅かです。
ラストスパート、張り切っていきます。



kuwata_takashi at 19:47|PermalinkComments(0)

元加賀小学校 能体験教室

久しぶりの日記です。
このひと月、色んなことがありました。
色々ありすぎて、なかなか書けずにいました。

先週の21日には、長男と次男が通っている小学校で、6年生を対象に能の授業をしてきました。
この学校は、日本の伝統文化の継承をとても大事にしています。
神輿に盆踊りなど、お祭りの盛んな深川という土地柄もあるのでしょう。

この能の体験授業も、今年で4回目を迎えました。

子供たちの同級生の兄弟や、普段からお祭りや町会行事などで顔を合わせている子供たちの前で、能の授業をするのは照れくさいものです。

6年生は社会で歴史を習っているので、まず能の歴史を日本の歴史に関連させてお話しました。
そのあとは、能面を見せたり、舞を紹介したり、謡を一緒に謡ったりと盛りだくさんの内容です。

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今日、学校から感想文が届きました。

楽しみに読みたいと思います。



kuwata_takashi at 19:02|PermalinkComments(0)