2015年01月

2015年01月30日

東京は広い

今朝起きると、天気予報通り雪が降っています。

ただすぐ雨に変わり、積もりませんでした。

朝、自宅で稽古して昼前に出かけます。

午後からは、町田でお稽古です。

いつもは車で行くのですが、今日はお稽古の後新年会があるので電車で出掛けました。

最寄り駅から地下鉄に乗り込み、小田急線に乗り換えて「代々木上原駅」で地上に出ると、うっすらと雪が積もっています。

「ああ、この辺はちょっと積もっているんだな」

運良く座席に座れた私は、連日のハードスケジュール故、ついウトウトとしてしまいました。

町田に着いて、慌てて跳ね起きます。

もう少しで寝過ごすところでした。

ふと回りを見ると、、、、
銀世界です。
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え!! ウチの回りは全然積もって無いのに。。。

今日は電車で来て大正解でした。
いつも通り車で出かけていたらエライ目にあっていたことでしょう。

いやあ、町田と深川ってこんなに気候が違うのですね。

東京の真ん中辺にある町田ですら、こんなに積もっているのですから、奥多摩の辺りはもっと凄いのでしょう。

いやあ、東京って広いですね。


kuwata_takashi at 18:54|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年01月16日

2015シンガポール第二便 2

シンガポールの演劇学校でのお稽古も、二週目です。

今週は、とにかく暑い。。。。

赤道直下らしく、連日30度以上の日々が続き、南国の強い日射しが照り付けます。

そんな中、学生達はお疲れの様子です。

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先週は、休憩時間も元気一杯でした。

カメラを向けるとにこやかにポーズをとります。
休憩時間なのに、自分で稽古している人も多くいました。

今週は、休憩になると皆ぐったり。
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特に、フランス人、デンマーク人、スイス人らヨーロッパ勢の消耗が激しいようです。

オーストラリア人やアメリカ人も、しんどそうです。

やはり、高温多湿の東南アジアの気候は、西洋人にはツラいようです。

考えてみれば、一年生と交換留学生は1月5日が新入学。まだシンガポールに来て2週間も経っていません。

スイス人の留学生が嘆いていました。
「私は2週間前まで、スイスで雪に囲まれて暮らしていた。ここは、何て暑さだ」

ちょうど身体がバテてくる頃かもしれません。

でも、インド人達などは相変わらず元気一杯。
シンガポールは、涼しくて快適だと語っています。

もっとも、学生達の授業はかなりハードです。
朝8時から太極拳なんかやっていますから。


真冬の東京から来た私はというと、何故か絶好調。

そもそも私は、極端に寒がりです。
その代わり、暑いのは比較的平気です。

それに、暑いといっても日中はせいぜい31~32度位です。東京の夏のように36度とかにはなりません。

夕方からは、すっと涼しくなります。
熱帯夜になんかまずなりません。

とても快適に過ごしています。


シンガポール渡航も15回以上になりますので、慣れたものです。

先週も今週も、結局観光らしいことはしませんでした。

オーチャードロードにも、マーライオン・パークにも、マリーナ・ベイ・サンズにも行っていません。

マンションがあるチャイナタウンと学校があるリトルインディアを歩いただけです。

どちらもディープな街なので、十二分に堪能しました。


学生達と飲んでいるとき、新入生に向かって思わずこんなことを言ってしまいました。

「シンガポールにはいつ来たの?」
「1月1日です」

「じゃあ、来たばかりだねえ、シンガポールの暮らしはどう?」
「食べ物はどう? シンガポール料理で何が好き?」

完全に、現地の人の物言いです。

確かに、シンガポールに来たばかりの彼らより私の方がシンガポールに詳しいとは思います。

でも、かりにも現地に住んでいる人に向かって、偉そうにシンガポールの暮らしぶりやシンガポール料理を説明している自分が可笑しかったです。


今回、2週間お稽古して学生達とも打ち解けてきました。

一旦日本に帰り、今度は2月中旬に来ます。

それを口実に、学生達と私の第一次送別会を開きます。
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インド人やブラジル人らは、頼んでも無いのに、勝手に踊り出します。

稽古の最後には、皆でパチリ!image

See you next month.


kuwata_takashi at 23:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年01月12日

2015シンガポール第二便 1

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只今、東京にいます。

10日の土曜日、お稽古を終えて日本へ帰ってきました。

土曜日は、半日でおしまい。いわゆる半ドンです。
お稽古が終わると、学生達から食事に行きましょうと誘われました。

良いね、と答えて美味しいと評判のホーカーズ(屋台村)に移動しました。

見ると、ほとんどの学生達が一緒です。
今回の学生は、ノリの良い連中ばかりです。

1時に稽古を終えて、1時半過ぎにはランチ開始です。
もう、授業が終わった我々は、昼間からガンガンとビールを飲み始めました。

学生達は、10ヶ国から集まっています。
前回、9ヶ国と言いましたが、オーストラリアの演劇学校からの留学生の中に、スイスからオーストラリアに学びに来ている人が今した。
正確には、10ヶ国の学生さんです。

私も含めて11ヶ国の人々で、様々な話で盛り上がり、気が付いたらはや6時です。

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ちょっと待て、昼間っから飲み過ぎだろう。。。

学生達は、7時半から学校主催のパーティーがあるそうです。

まだ飲む気か、、、

「先生も行きましょう!!」

いやいや、誘ってくれるのは嬉しいのですが、22時40分の飛行機に乗らなければならない私は、丁重に断りました。

マンションに帰って、まず洗濯をします。

学校が用意してくれたこの部屋は、家具が完備してあるので快適です。
洗濯機も冷蔵庫もガスコンロも湯沸しポットもあります。

部屋に干しておけば、次に来るときは乾いているでしょう。

急いで、帰国用の荷造りです。
もっとも、今回の荷物は手提げ鞄1つだけ。

全ての荷物は、置いたままです。
どうせ、すぐ戻ってきますから。


土曜日の深夜の飛行機に乗り、日本へ帰国しました。

日曜日の朝6時半頃、東京に到着。
家によって荷物を用意して、矢来能楽堂へ向かいます。

日曜日は、九皐会の初会です。

私は、「老松」の地謡です。
飛行機で寝たとはいえ、狭いエコノミークラスの座席です。

足がむくんでいます。
「老松」は1時半もの長い能です。正座が少々キツかったです。

夜、今年始めて自宅で夕食を食べ、風呂に入り、自室で寝ました。

何やかんや言っても、自宅が一番です。


明けて成人の日。つまり今日は鎌倉県民能です。
朝10時始めなので、早朝に自宅を出ました。

10時からの「自然居士」では後見を、14時始めの「雲林院」では地謡を勤めました。

どちらも大曲で気が抜けません。

終了は17時頃でした。

帰宅すると、もう19時。
夕食を食べると、出発の準備です。

今晩の23時55分の飛行機で再びシンガポールに行きます。いや、帰りますといった方がよいですかね。

只今、羽田空港でビールを飲んでいます。
もう、良い感じで酔っぱらっています。

これから飛行機に乗ると、即眠でしょう。

起きるとそこは、気温30度の赤道直下のシンガポール。

着いてすぐ、ITIでお稽古です。

日本滞在、一日半。
その間に3番の能に出演しました。

さあ、シンガポール第二便です。


kuwata_takashi at 21:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年01月09日

2015シンガポール第一便 2

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私がシンガポールの演劇学校で何を教えているのかと言いますと、もちろん能を教えているのです。

この学校は、アジア独自の演劇を作り出す事を目指し、アジアの古典演劇を学ぶことを大きな柱としています。

必修科目として、能、中国の京劇、インドのクーリヤッタム、インドネシアのワーヤンオンの4つが取り上げられています。

それぞれの演劇では、その国から演劇の実演者が講師として招かれ、密度の高い授業が行われています。

私は、その能の講師として来ています。

学生達は、シンガポールは元より今や世界中から集まってきます。

ほとんどの人は、それぞれの国の現役の役者さんのようです。中にはかなり有名な役者もいるようです。

そういった、意欲的なカリキュラムの学校で、意欲的な学生達を相手に能の稽古をしています。

これは、大変にやりがいのある仕事です。

ですから、この期間中は日本の仕事の予定を切り詰めて、なるべくシンガポールに行っています。

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学校の外観はこんな感じです。

この学校の能の主任講師は、観世喜正先生です。
大変に忙しい方ですので、私が補助をする形で教えています。

2人が交互に日本とシンガポールを行ったり来たりしながら教えています。

今回が5回目の能の指導になります。

今までは、新学期が始まる初回の稽古には、喜正先生が行っていました。

喜正先生がある程度基礎を教え、謡も仕舞もだいたい出来るようになってから、私が引き継いでいました。

そういう意味では気は楽でした。

今回は、私が初回から教えています。
全くの基礎から教えなければなりません。

それこそ、能とはどんな演劇なのかから、能の立ち方や歩き方などから教えました。

かなり困難な稽古になると覚悟していました。

ところが、驚くほどスムーズでした。

学生達は、みな演劇的素養のある人達です。
ちょっと教えれば、だいたい理解してくれます。

授業時間もたっぷりあります。
毎日4時間位みっちり稽古します。

昨日まで4日間で、早くも最初の仕舞の「鶴亀」が終わり、「紅葉狩」に入りました。

学生達も徐々に慣れてきました。

特に1年生と留学生は、まさに入学してすぐの状態です。

ピッカピッカの新入生達は、フレッシュで良いものです。

昨日、稽古のあと学生達と歓迎パーティーをしました。

だいたいにおいて、アジアの人達はあまりお酒を飲む習慣がありません。

毎回、学生達と食事をしても、お酒を飲んでるのは私だけで、学生達はジュースやお茶を飲んでいます。

しかし今回は、比較的飲む人が多いようです。

特にオーストラリア人とデンマーク人は、やはり良く飲みます。

学生達とお酒を飲むと、一気に親しくなれます。

4日間かけて、ようやく28人の学生達の顔と名前が一致してきました。

さあ、これからビシバシ稽古していこうと思います。


kuwata_takashi at 11:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年01月08日

2015シンガポール第一便 1


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やって来ました。常夏のシンガポール。

寒がりで暑さには強い私は、シンガポールが大好きです。

今年も、1月から3月までは日本とシンガポールを行ったり来たりの生活となります。

1月5日に新学期を迎えた、シンガポールの演劇学校「Intercultural Theatre Institute(略してITI)」にて、新しい学生達を指導します。

今回は、1年生が14人、2年生7人と大所帯。
さらに、オーストラリアの「Western Australia Academy of Performing Arts(WAAPA)」からの留学生6人と、ノルウェーの「Norwegian Theatre Academy(NTA)」からの留学生1人も一緒に稽古します。

学生は、総勢28人。
シンガポール11人、インド5人、マレーシア、香港、アメリカ、フランス、ブラジルから一人ずつ。そしてオーストラリアとノルウェー(もっとも、ノルウェーの学校で学んでいるが、出身はデンマーク)からの留学生。

9ヶ国から集まっています。

もともと、この学校はアジア人によるアジア独自の演劇を構築するために、シンガポールの演劇人・故クオ パオ クン氏が設立した学校です。

当初は、アジア人が多かったのですが、最近は他の地域から入学してくる学生も増えてきました。

前回初めて西ヨーロッパと南米の学生が加わり、今回もフランスとブラジルから来ています。

そして、今回初めてアメリカ人の学生が入ってきました。。

何はともあれ、この学校の7期生と8期生と留学生。
これらの面々と、3ヶ月間しっかりと能の稽古に励もうと思います。


いつもはホテルに宿泊していますが、今回は学校が借り上げているマンションに泊まります。

何となく、現地の人になった気分です。

場所はチャイナタウンという中国系の住民が多い地域です。

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マンションの窓から見ると、中国っぽい建物の向こうに、超高層ビルディングがならんでいます。

まさにシンガポールらしい風景です。

学校の最寄り駅は、リトルインディアというインド系住民が多い地域です。

チャイナタウンに住んで、リトルインディアの学校に通います。

多民族国家シンガポールの象徴のような生活です。

授業の模様は、おいおい書いてゆきます。


kuwata_takashi at 11:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)