2013年05月

2013年05月26日

残席わずか

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6月2日に行います主催公演「桑田貴志 能まつり」まで、あと一週間となりました。

おかげさまで売れ行きは好調です。

自由席は完売となってしまいました。
S席とA席は、残席わずかです。

あとは、良い舞台を勤めるだけです。

誠心誠意、稽古に励みたいと思います。


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2013年05月24日

文楽、そして薪能

今日は文楽を観にいきました。

密かにハマっている文楽。東京公演の時は何とか時間を作って行っています。

今月は豪華番組です。
私が観にいった第1部は、「一谷ふたば軍記」と「曾根崎心中」でした。

「一谷ふたば軍記」は、能「敦盛」と同じ題材です。

わずか16歳で死と直面しなかった平家の貴公子・平敦盛。また、自分の子供と同じ年頃の少年・敦盛を討たねばならなかった源氏の武者・熊谷直実。
彼らを通じて「もののあわれ」を描いているのが、能「敦盛」です。
素晴らしい物語です。

一方、「一谷ふたば軍記」は文楽を代表する時代物です。
敦盛は実は後白河院のご落胤で、一の谷の合戦では死んでいなかった。
熊谷直実は、源義経と策略して、敦盛を生かすため熊谷直実の子供・小次郎を代わりに殺すというお話です。

主人の義経の意向を受けてわが子を殺してしまう熊谷直実。
能よりも、気の強いオトコとして描かれています。

大阪の町人に育まれた文楽らしく、人情味あふれる大作です。

文楽と比べると、能はやはり武士の精神性が強いですね。
潔く、ストイックな展開が小気味良いです。


IMAG0025次は、文楽のなかでも屈指人気曲「曾根崎心中」です。

観阿弥生誕680年、世阿弥生誕650年に湧く能楽界。
新歌舞伎座落成で盛り上がる、歌舞伎界。

それに対抗したのか、文楽では近松門左衛門生誕360年を記念して、近松物を並べています。
2部では「心中天網島」が上演されていました。

少々半端な年期のような気もしますが・・・・

ところが、最近もっと凄いのを見つけました。

銀座界隈が氏子の鉄砲洲稲荷神社。
今年は御鎮座1173年を記念して本社神輿の渡御がありました。

1173年記念????
何の記念なのかさっぱり分かりません。

単純に、新歌舞伎座に鉄砲洲稲荷の末社があるので、落成記念の神輿渡御なんでしょうけどね。


第2部も見たかったのですが、国立劇場を後にして大宮へ向かいました。
大宮薪能に出勤するためです。
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私は能「葛城」の地謡を謡いました。

文楽に興奮した後なので、謡曲を謡っていても、義太夫節になりそうでした。


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2013年05月23日

能まつり「井筒」

新聞の記事なんかを載せましたが、肝心の自主公演の紹介をまだアップしていませんでした。

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自身の芸の研鑚のため主催公演「桑田貴志 能まつり」は今回が4回目の公演となります。

今年取り組むのは、夢幻曲の代表的な能である「井筒」です。

この能は、能の大成者である世阿弥の作品です。

世阿弥自身が「上花なり(最高の花を持った作品である)」と自画自賛する名曲です。世阿弥はまた、「すぐなる(真っすぐな)能」とも言っています。素直に演じるのが良いという意味です。

若手には若手の「井筒」があるし、ベテランにはベテランの「井筒」があります。

優美な女性を主人公とする本三番目物は能の中でも難易度が高く、若手はなかなか演じることが出来ません。その中で「井筒」はその純粋な内容から、比較的若手でも手掛けられる能と言えます。

内容は「伊勢物語」23段などを題材にした初恋物語です。

隣に住む幼なじみの男女(在原業平と紀有常の娘)は幼少のころから、互いの家の真ん中にある井戸で遊んでいました。その井戸に顔を映したり、互いの背丈img008を井戸に刻んだりしながら。


やがて思春期となり、お互いに相手を意識し合う男と女は、恋の和歌を取り交わして告白し、終には結ばれて夫婦になります・・・

なんだか甘酸っぱい内容ですね。

この原作をもとに、世阿弥は美しい幽玄の物語を作り上げました。

およそ能役者で、「井筒」が嫌いという人はいないのではないでしょうか。誰もが、節目節目に取り組みたいと願っている能が「井筒」だと思います。過去、師匠を始め数多の先人たちの名舞台をずっと見てきました。

いよいよ満を持して挑戦したいと思います。

この能は、世界観をどのように作り上げるかが勝負と言えます。

優しくたおやかに「人待つ女」の可愛らしさが表現できれば良いなあと思っています。




公演まで、あと10日しかないこの時期に、やっと公演情報を載せるのも、ちょっと間抜けですね。


 

 

 

 

 



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2013年05月15日

NHK-FM放送

昨日、NHKに行ってきました。
FM放送の「能楽鑑賞」の収録のためです。

受付でセキュリティ・チェックを受けて入館。ちょっと芸能人になった気分です。
というか、私も芸能人のはしくれだった。

スタジオの前に、私の名前があります。
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この日の収録は、上記の
「雲雀山」 シテ津村禮次郎・ワキ奥川恒治・子方 坂 真太郎 前ワキツレ佐久間二郎
       後ワキツレ小島英明 桑田貴志

と、
「鵜飼」  シテ津村禮次郎・ワキ鈴木啓吾・ワキツレ桑田貴志
       地謡 奥川恒治  佐久間二郎 小島英明 坂 真太郎

です。


放送は、6月2日(日)の朝6:00~6:55です。
日曜日の早朝という、能楽ファン以外はまず聞くことのない時間帯の放送です。

かくいう私も、その日は大事な「井筒」の日です。

ラジオのタイマー録音をセットです。

ただ、タイマー録音はとにかく複雑です。
2回に1回は失敗します。

気を付けて設定します。


kuwata_takashi at 21:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2013年05月14日

新聞掲載

6月2日に行います、自主公演「桑田貴志 能まつり」が、

5月10日には朝日新聞の夕刊、
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5月14日には、読売新聞の夕刊に
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続けて掲載されました。

ただ今、絶賛発売中です。






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