2012年01月

2012年01月04日

金沢公演

昨日は、金沢にて新春公演。

演目は、宝生流の「嵐山」佐野由於師。
そして観世流が「安達原」観世喜正師。
二流の共演です。

金沢と言えば、加賀宝生の本拠地。
天から謡が降ってくると言われるほど謡が盛んな地域ですが、そこで謡われる謡は江戸時代の加賀百万石の時代から宝生流オンリー。

金沢には、「石川県立能楽堂」という能楽堂があります。
空襲のなかった金沢で、昭和7年から続く由緒ある能舞台を備えた、伝統のある能楽堂です。
現在の建物は昭和46年に建て替えられていますが、それでももう40年の歴史を刻んでいます。

この舞台で公式の催しで観世流が能を舞うのは、何と今回が初めてだということです。

全国を旅する能楽師ですが、観世流では金沢に行ったことがないという人がほとんどです。
私も、新作能の上演で「石川県立音楽堂」に行ったことはありますが、能楽堂は初めてです。


お客様はほぼ満員の盛況でしたが、ほとんどの方は観世流の能を見るのは初めてでしょう。
そんな中での上演。力が入りました。

SH350048

石川県立能楽堂は、兼六園のすぐ脇にあります。
せっかくですので、公演の前に散策してきました。

兼六園へ行くのは今回が3回目ですが、雪化粧の庭園は初めてです。

とても幻想的で、良いひと時を過ごしました。


雪の時期ということで、出演者は皆前日入り。
せっかくなので、金沢に住む大学時代の旧友と会い、美味しい加賀料理に舌鼓。

カニにブリなど新鮮な魚。治部煮やはす蒸しなどの郷土料理。
金沢は美味しいものの宝庫ですね。


kuwata_takashi at 11:30|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2012年01月01日

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。

例年、正月はのんびりしています。
世間一般には、能楽師って正月は忙しいんじゃないかと思われていますが、実はとってもヒマ。

神社の奉納や謡い初めなどで忙しい能楽師の方もいらしゃいますが、九皐会ではそういった行事はなく、しっかり休みます。

正月はお弟子さんのお稽古も出来ないので、まとまって休みがとれるのです。


ところが、今年の正月は例年にない忙しさです。

何と、3日にはもう能の催しがあります。しかも、金沢で。
雪が心配な季節なので、前日2日から金沢入りです。

4日は、富士宮ライオンズクラブにて新年会で謡を謡わせていただきます。
5日は、浦安の公民館でのお稽古がもう始まります。
6日は、早くも九皐会の申合。今年は第2日曜日が8日なので、最短の休みです。
7日鎌倉県民能。8日九皐会。9日大岡山での能公演。

結局、休みは元日だけです。

大変ですが・・・

幸先の良い新年に、思いを新たに
今年も張り切って行きます!!


kuwata_takashi at 10:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)