2011年12月

2011年12月31日

2011年 御礼

今年も残すところわずかになりました。
相変わらず多忙な一年でした。

今年も、たくさんの舞台をさせて頂きました。
2月緑泉会「野守」
5月能まつり「海士」
8月九皐会「船橋」
8月深川八幡祭「融」

シテは4番でした。全ての舞台に全力投球。印象深いですね。

11月には、私の社中の素人会、茉莉会大会を開催させて頂きました。
私にとって、矢来能楽堂という大舞台で行う2度目の素人会でした。
2年前よりは、手際良く運営できたかなあと思います。
お弟子さんも2度目ですので、落ち着いて舞台を勤めていましたねぇ。


40歳を迎え、そろそろ甘えの聞かない年代となりました。
舞台にお稽古に、じっくり取り組んで、充実の40代となりたいですね。

個人的には、良いこともありましたが、つらい経験もたくさんしました・・・


いろいろありましたが、家族仲良く元気に年が越せることを有難く思います。

今年、第1話から一気に見た「坂の上の雲」(去年までは、見たかったのに時間が無くて見れなかった。いつか見ようと思ってHDDにずっと保存してあったのです)で、印象的な良いシーンがありました。

香川照之さんが演じる正岡子規が、病魔に侵されながら、無事正月を迎えることが出来た喜びを、家族とシミジミと噛みしめる場面です。
とてもジーンときました。

当り前のように正月を迎えることが出来る幸せに、感謝したいと思います。


kuwata_takashi at 21:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年12月20日

文化庁・愛媛公演

16日に帰京し、土曜日・日曜日と都内で仕事を済ませ、月曜日から今度は愛媛公演です。

今度は、「坂の上の雲県」とでも言わんばかりの「坂の上の雲」の大フィーバー。
いよいよクライマックスを迎える「坂の上の雲」のポスターやら関連グッズ売り場を至る所に見かけます。

宿泊したのは、道後温泉。

ここはもともと、夏目漱石「坊っちゃん」と正岡子規のゆかりの地。
至る所に関連施設があります。

そこに新たな名物誕生。

ホテルの裏に、こんなものも見つけました。
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ドラマでも、茶碗を一つしか持たないなど、質素な生活をしていましたが、お墓も陸軍大将とは思えないこじんまりとしたものでした。

それにしても、阿波踊りの徳島に、讃岐うどんの香川、坊っちゃんと坂の上の雲の愛媛。
さらに坂本龍馬の高知と、四国って、それぞれの県のキャラクターが立っていますねえ。


ところで、宿泊したのホテルには、
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こんな能舞台がありました。

かなり本格的な能舞台です。
松山は能が盛んな地としても有名です。

昨日は、砥部焼で有名な砥部村へ行き、今日は愛媛大学教育学部附属小学校での学校公演。

どちらの学校も、やはり素晴らしい鑑賞態度でした。
四国の学校のレベルの高さに驚きました。

瀬戸内海を挟んで向かい側の広島県で育った私には驚きです。

そうそう、四国って郷里に近いのでなんとなく同じ文化圏の香りがして懐かしかったです。
その一つはこれ
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子供のころ、大好きだったお菓子「母恵夢」
「ポエム」と呼びます。お土産に頂きました。

最近見ないなあと思ったら、瀬戸内銘菓だったのですね。
東京の人に聞いたら、誰も知らなかった。
広島では知らない人はいないのに・・・


kuwata_takashi at 23:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年12月16日

文化庁・香川公演

昨日・今日と、香川県三豊市の中学校にて学校公演がありました。

どちらの学校も、素晴らしく行儀の良い鑑賞態度でした。

徳島の小学校も、きちんとしていましたし、四国の学校のレベルの高さには、ビックリです。


学校公演は、午後からです。ホテルは11時出発となってます。

宿泊していたホテルは、琴平町の金比羅さんの参道のすぐ近くです。

せっかくだから、朝早起きして金比羅さんへ登ってみました。
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本宮までは785段、奥社までは1368段。急な石段を上がっていきます。

朝8時にホテルを出発して、奥社に着いたのは9時過ぎでした。

清々しい朝日に照らされて、神々しい気持ちになりました。

金比羅さんへお参りするのは、小学生の頃以来30年ぶりです。

その時は、本宮までは両親と子供達で登りましたが、本宮で両親はダウン。

奥社へは、3人の兄弟だけで登っていきました。
私は、男3人兄弟の真ん中なのです。

夕暮れで薄暗い中、子供達だけで登って行って、とても心細かったことをよく覚えています。

神社の持つ、得体の知れない何処となく不気味な雰囲気に、当時小学校低学年だった弟が耐えれなくなって泣き出しました。

弟をなだめながら、参拝しました。
頂上で夕日を見ましたが、綺麗とか神々しいとかは感じませんでした。
薄気味悪いという印象でした。

同行の能楽師4人で、楽しくオジサントークに花を咲かせながら参詣しつつ、昔を思い出してホッコリしました。

参道を、本宮から臨む

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2011年12月14日

文化庁・徳島公演

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文化庁「子供のための優れた舞台芸術体験事業」の公演で、徳島にきております。
12日~14日は徳島、15・16日は香川です。

月曜日、徳島の空港に降り立ちます。
空港の名前は、「徳島阿波踊り空港」・・・・・・

空港のロビーには、阿波踊りの銅像がご覧の通り。
また、ロビーのテレビでは、阿波踊りの踊り方の説明ビデオが延々と流されていました。


最近、香川県が「うどん県」に改名するとのCMを見ましたが、徳島は「阿波踊り県」とでも改名するつもりなのでしょうか。
いたるところに阿波踊りに因んだものがあります。

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四国ガスのタンクにも、阿波踊りの絵があります。

小学校を公演で回っていますが、各小学校では当然阿波踊りの授業があるそうです。

公演が終わり、主催者の方に食事へ案内していただきました。

「今日は徳島名産、阿波踊りを食べましょう!!」

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「阿波踊り」ってどんな食べ物???


正体は、徳島が誇るブランド鶏肉「阿波尾鶏」でした。

とても美味しい鶏料理に舌鼓でした。


kuwata_takashi at 10:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年12月09日

締めの稽古能

今日は、九皐会申合。能は「頼政」「海士」です。

午後からは稽古能「芭蕉」
いつもはここで終わりなのですが、今日はここからが本番でした。

まず、若竹会稽古能。
本来は違う日程でしたが、都合でこの日に行われることになりました。

私は「天鼓」のシテをさせて頂きました。

さすがに一日に4番目の能ともなると、結構疲れが溜まります。

若竹会稽古能は、きちんと装束を着けて行います。
「芭蕉」が終わって、装束を着け出したら、皆さん口々に

「これから天鼓? 能が好きだねぇ」

声をかけてきます。

確かに、能は好きですが・・・

「天鼓」は、前場がしんどい能です。

前シテは天鼓の父、王伯。
尉の謡は、特別に難しいのです。

やってみて、難しさを実感しました。

課題がいろいろ見えてきました。


稽古能が終わったら、さすがに疲れました。

でも、今日はこれで終わりではありません。

夜は、市川のぎんがホールにて「ぎんが能楽サロン」
隔月でやっている恒例の講座です。

少々、疲れを感じましたが、話し出すと大盛り上がり。
2時間、みっちりお話させて頂きました。


今年の大きな山場が終わりました。

さあ、今年ももう少しです。


kuwata_takashi at 23:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)