2010年08月

2010年08月26日

御用邸能楽サロン

またまた、深川お祭り日記になっていますので、続けて最近の活動報告を致します。

三年ぶりに、「御用邸能楽サロン」を開講しています。
7月が第一回で、8月が第2回。

過去、三回開講していづれも大盛況の、能楽入門体験講座です。

全7回の短期講座ながら、能の様々な魅力を紹介しながら、楽しくすすめていきたいと思います。

場所は、沼津御用邸。
文化の香り漂う重厚な会場で、まさに文化交流(サロン)が行われています。

先日の2回目の講座には、沼津朝日新聞が取材に来て下さいました。
8月22日付けの紙面に大きく取り上げて頂きました。

これからも、様々な形で能の普及活動に取り組んでいきたいと思います。
沼津・富士・富士宮と、徐々に活動の場も広がって行き、とても意気に感じています。
これからもがんばります。


ところで、あの大興奮で幕を閉じた今年の深川八幡祭り。

14日・15日とあれだけハジけたあと、翌16日は、パンパンに張れ上がった体に鞭打って、早朝から富士宮教室へ向かいました。
午前中から昼過ぎまで、富士宮でお稽古した後、富士に移動して夜9時半までお稽古。
次の日は、朝10時から12時半まで、「御用邸能楽サロン」 すぐさま移動して1時から9時までお稽古。

たぶん、今までで一番疲れ果てた二日間でした。



kuwata_takashi at 00:28|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

2010年08月25日

富士宮教室 開講

6月より、静岡県富士宮市にて新たなお稽古場を開講いたしました。

2001年開講の沼津教室、2008年開講の富士教室に続いて、静岡県にて三カ所目の教室です。

お稽古会場は、日本一富士山が良く見える旅館という「割烹たちばな」です。
http://www.tachibana-fuji.co.jp/

文化勲章受章・東京名誉都民の現代を代表する画家・奥村土牛画伯の定宿だったという、由緒ある旅館です。
奥村画伯の代表作・「富士宮の富士」は、この旅館で書いたものだそうです。

そんな素晴らしい老舗旅館で、お稽古させて頂いて、大変光栄に思います。

現在、会員は5名程です。全員が初心者というフレッシュなお稽古場です。

ただいま会員、大募集中です。

富士宮市近郊にお住まいで、能や日本文化に興味のある方、まずお問い合わせ下さい。


kuwata_takashi at 23:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年08月21日

山口政五郎

深川の鳶の頭、山口政五郎。

江戸時代から続く鳶の頭です。
詳しい人物紹介は、下記のページに出ています。

http://www.shitamachi.net/kao/016.htm

日光江戸村に「政五郎の家」というアトラクションがあるほどの江戸を代表する宮頭が、山口政五郎氏なのです。

能の奉納の2週間ほど前、打ち合わせのために富岡八幡宮を訪れました。
打ち合わせが終わって境内に出ると、奉納に使用する神楽殿のまさに建築中でした。

仕切っているのは、やはり政五郎さんです。
私は、能の奉納のチラシを渡して、

「お頭が丁寧に作ってくださったお舞台で、能の奉納をさせていただきます」

と挨拶いたしました。

政五郎さんは、その強面に似合わず、とても礼儀正しく

「所作台も何もない舞台ですよ。良いんですか?」
と、おっしゃられました。

私はとても恐縮してしまい、
「こんな素敵なお舞台で、舞わさせて頂けるなんて、とても感激です」

と答えました。


次の日、我が家の電話がなります。
電話の主は
「もしもし、鳶の山口です」

一瞬ポカーン。

「えー!!!」

山口政五郎さんから急な電話にビックリ。

何でも、去年の能の奉納の写真を。今年の神楽殿の飾りつけに使いたいそうです。

100812_1508~01私は当然、二つ返事。

そうして、神楽殿の上手の出入り口の三つ巴の両脇に、私の写真が飾られました。

八幡様の神楽殿に写真を飾って頂けるなんて、この上ない喜びです。

山口政五郎さんは、能の奉納も見にきて下さいました。
有難いことです。


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深川バロン倶楽部

100815_1902~01さあ、神輿渡御のあとは、ガムランです。

私はバリスグデというバリ舞踊を踊りました。
写真は、楽屋で出番を待つ私です。

バリスグデは、戦士の行進の踊りです。
バリ舞踊の初歩の踊りなのですが、ちっとも覚えられません。

もっとも、練習には3回しか出席出来ませんでしたので、覚えられる訳はありません。

今回は八幡様にちなんで、8人での行進です。
私は一番後ろで行進させていただきました。

名目は背の順ですが、実際は前の人の所作を見るためです。

仕舞の団体稽古の時、二列に並ばせると、必ず後ろの列の奪い合いが行われます。
そのお弟子様の気持ちが、よく分かります。

さて、いよいよバリスグデが始まりました。
私の前には、3人の踊り手がいます。彼らの動きを見ていれば安心。。。

結局、ほとんど見えませんでした。
後半からは開き直って、堂々とやりました。

能の「紅葉狩」の鬼揃の時なんかも、結局は堂々とやるしかありません。
能面しているから、周りはどうせ見えないんだから、多少ずれていようが気にせず、自分を信じて舞うしかありません。
各々がシッカリ舞っていれば、動きがずれていても引き締まった舞台になります。

まあ舞台度胸はあるので、何とか腹を据えて最後まで踊りました。

後で、観客として見ていた人に聞いたら、そんなに変ではなかったようです。

それより、観客席で
「あの人、能の人よ・・・」

と言っているお客様がいたそうです。

前の日も来て下さったのですね。有難うございます。
こっそりやってたつもりでしたが、バレていました。

もっとも、ガムラン奉納にも出演することは、この日記にも書いていましたね。


前の日に、能を舞っていた人が、次の日はバリ舞踊を踊っている。

なんか、カッコイイじゃありませんか。
もう少し上手に踊っていればの話ですが・・・

ちなみに、この日の様子を詳しく書いて下さった方のブログを発見しました。
とても良いことを書いて下さっています。
よろしければ読んでみてください。
http://miki-freekick.at.webry.info/201008/article_7.html


kuwata_takashi at 00:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

祭だ、わっしょい

さて、15日は今年の深川八幡祭りのクライマックスです。

14日の打ち上げで、近所のもんじゃ焼き屋で夜中まで飲み騒ぎ、クタクタとなった体に鞭打ち、朝6時に神輿渡御の手伝いに出かけます。

今年の神輿渡御は、子供神輿連合渡御。
皇居から東京駅を通って、永代橋を渡って深川を左右に突き抜ける、天下の大通りの永代通り。
今日は、深川一画は完全封鎖。

片側4車線の広い通りは、46基の子供神輿とそれを担ぐ子供たち。そして神輿を取り囲むおびただしい数の大人たちであふれかえっています。

しかし、お祭りのハイライトに子供神輿連合渡御が繰り広げられる様子には感動します。
今年のお祭りの主役は子供たちです。
子供のころから、富岡八幡宮の門前で、永代通りを神輿担いでかっ歩すれば、神輿の魅力に取りつかれてしまうでしょう。

この日に向けて、深川の小学校では神輿担ぎの練習をするそうです。

ちなみに、ウチの子供たちが通っている保育園でも、神輿担ぎの練習をしています。
保育園のバザーのクライマックスは、園児達の手作りの段ボールの神輿で、近所の公園から保育園まで渡御しています。


これら子供神輿には、必ず多くの大人たちがサポートしています。
こうやって、深川のお祭り文化を次代に伝えているのでしょう。

子供神輿渡御から5日たった今日になっても、ウチの息子たちはぬいぐるみを肩に担いで

「わっしょい! わっしょい」

とやっています。

恐るべし、深川の子供。


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