2008年06月
2008年06月28日
いろいろ報告
久々に日記を書きます。
モナコから帰って以来、とにかく忙しい日々です。
考えてみれば当たり前で、モナコ公演で一週間日本を空けたので、その分稽古日などの予定がキツキツになってしまいます。
さらに、今月より、「町田ことぶき大学」と、「ぽけかる倶楽部」がスタート。
忙しさにますます拍車がかかります。
まず、昨日二回目を迎えた、「町田ことぶき大学」。
二年前と三年前に続いて、三度目の講義をさせていただいております。
謡と仕舞の実技の講座だった過去二回と異なり、今回は三回に分けて能の魅力を紹介するお話講座です。
初回は、能装束について、昨日の二回目は能面についてお話させていただきました。
受講者は、とにかくまあ、熱心。
聞くところによると、154名の定員は、すぐオーバーしてしまい、抽選となったそうです。
とにかく、みな熱心に聞いてメモを取っています。
話すこちらも、力が入ってきます。
この講座は、次回が最終回。
さあ、頑張るぞ。
続いて今日は、3月4月に好評だった、「ぽけかる倶楽部」での能の講座。
これは、今日が3回目。
今回は、「能の中の源平合戦」とタイトルを絞って、能のお話をしています。
こちらは、全8回ですべて同じ内容です。
あと5回、催行されます。ご興味のある方は、ぜひ顔を出して下さい。
詳細は下記のHPを参照下さい。
http://www.poke.co.jp/
午前中に「ぽけかる倶楽部」を終えると、午後からは恒例の、明治大学能楽研究部観世会のOB謡会です。
いつもは鎌倉の元OB会長の別荘で行われておりますが、今日は、拙宅の舞台「深川能舞台」で行われました。
いつももてなされる立場ですが、今回はもてなす側。
準備はたいへんですが、「深川能舞台」で、謡を楽しんでいただけることは、無上の喜びです。
終了後は、富岡八幡宮の境内にある、深川めしの名店にて大宴会。
楽しいひと時でした。
5月から、「観世喜之先生・観世喜正先生を招いての、舞台披き」「深川能舞台お稽古初め」「葛西のお稽古場の謡初め」「銀座のお稽古場の謡初め」
と、続いたイベントも、今日のOB謡会でひと段落です。
これからこの舞台を使って、能と日本文化を発信していきたいと思っています。
なんか、事業報告みたいになりましたが、これで終わります。
モナコから帰って以来、とにかく忙しい日々です。
考えてみれば当たり前で、モナコ公演で一週間日本を空けたので、その分稽古日などの予定がキツキツになってしまいます。
さらに、今月より、「町田ことぶき大学」と、「ぽけかる倶楽部」がスタート。
忙しさにますます拍車がかかります。
まず、昨日二回目を迎えた、「町田ことぶき大学」。
二年前と三年前に続いて、三度目の講義をさせていただいております。
謡と仕舞の実技の講座だった過去二回と異なり、今回は三回に分けて能の魅力を紹介するお話講座です。
初回は、能装束について、昨日の二回目は能面についてお話させていただきました。
受講者は、とにかくまあ、熱心。
聞くところによると、154名の定員は、すぐオーバーしてしまい、抽選となったそうです。
とにかく、みな熱心に聞いてメモを取っています。
話すこちらも、力が入ってきます。
この講座は、次回が最終回。
さあ、頑張るぞ。
続いて今日は、3月4月に好評だった、「ぽけかる倶楽部」での能の講座。
これは、今日が3回目。
今回は、「能の中の源平合戦」とタイトルを絞って、能のお話をしています。
こちらは、全8回ですべて同じ内容です。
あと5回、催行されます。ご興味のある方は、ぜひ顔を出して下さい。
詳細は下記のHPを参照下さい。
http://www.poke.co.jp/
午前中に「ぽけかる倶楽部」を終えると、午後からは恒例の、明治大学能楽研究部観世会のOB謡会です。
いつもは鎌倉の元OB会長の別荘で行われておりますが、今日は、拙宅の舞台「深川能舞台」で行われました。
いつももてなされる立場ですが、今回はもてなす側。
準備はたいへんですが、「深川能舞台」で、謡を楽しんでいただけることは、無上の喜びです。
終了後は、富岡八幡宮の境内にある、深川めしの名店にて大宴会。
楽しいひと時でした。
5月から、「観世喜之先生・観世喜正先生を招いての、舞台披き」「深川能舞台お稽古初め」「葛西のお稽古場の謡初め」「銀座のお稽古場の謡初め」
と、続いたイベントも、今日のOB謡会でひと段落です。
これからこの舞台を使って、能と日本文化を発信していきたいと思っています。
なんか、事業報告みたいになりましたが、これで終わります。
at 23:08|Permalink│
2008年06月08日
飛行機、新幹線
モナコから帰ったかと思うと、怒涛の忙しさ。
金曜日に帰国したかと思うと、土曜日は宮城県の白石市にて能公演。
往復4時間の新幹線の旅です。
そして今日、日曜日は名古屋での催し。
やはり往復4時間近く新幹線です。
明日は、朝矢来にて稽古能があり、「花筐」のツレをさせて頂いた後、富士の稽古。
月曜日火曜日と、富士沼津と周ります。
モナコに行く前は、甲府を往復しましたし、何だか最近乗り物ばかり乗っています。
昨日、新幹線で寝てましたら、ワゴンサービスの声が聞こえます。
「コーヒーいかがですか!」
とっさに目が覚めた私は、コーヒーをお願いいたしました。
喜んで飲んでいると、売り子さんが一言
「300円になります」
「え!?」
そうか、飛行機だと飲み物は無料だけど、新幹線は有料だった…
我ながらボケているなあと思いました。
ボケていると言えば、「モナコに行ってきた」と言うと、色んな人に聞かれます。
「時差ボケは大丈夫?」
何といっても、モナコ滞在は実質2日間です。
「ヨーロッパ時間に慣れる前に帰って来ましたから、時差ボケは全くありません」
もともと、あまり時差ボケをしない方なのですが、今回のツアーはあまりに慌ただしくて、時差ボケというよりも、ただ単にボケてしまっています。
金曜日に帰国したかと思うと、土曜日は宮城県の白石市にて能公演。
往復4時間の新幹線の旅です。
そして今日、日曜日は名古屋での催し。
やはり往復4時間近く新幹線です。
明日は、朝矢来にて稽古能があり、「花筐」のツレをさせて頂いた後、富士の稽古。
月曜日火曜日と、富士沼津と周ります。
モナコに行く前は、甲府を往復しましたし、何だか最近乗り物ばかり乗っています。
昨日、新幹線で寝てましたら、ワゴンサービスの声が聞こえます。
「コーヒーいかがですか!」
とっさに目が覚めた私は、コーヒーをお願いいたしました。
喜んで飲んでいると、売り子さんが一言
「300円になります」
「え!?」
そうか、飛行機だと飲み物は無料だけど、新幹線は有料だった…
我ながらボケているなあと思いました。
ボケていると言えば、「モナコに行ってきた」と言うと、色んな人に聞かれます。
「時差ボケは大丈夫?」
何といっても、モナコ滞在は実質2日間です。
「ヨーロッパ時間に慣れる前に帰って来ましたから、時差ボケは全くありません」
もともと、あまり時差ボケをしない方なのですが、今回のツアーはあまりに慌ただしくて、時差ボケというよりも、ただ単にボケてしまっています。
at 17:38|Permalink│
2008年06月06日
モナコから 4
モナコより無事帰国いたしました。
今回のツアーは、月曜日の朝出て金曜日の朝に帰るという強行軍。
まる4日の間にヨーロッパを往復して公演をしてきたのですから、世界は狭くなったものです。
私の師匠は、昭和29年の能楽史上初めてのヨーロッパ公演に参加されておりますが、その頃はヨーロッパに行くのに48時間費やしたそうです。
オペラガルニエでの能公演は、大成功でした。
私は「石橋」の赤獅子をさせていただいたのですが、歴史と伝統のあるオペラハウスで、とても気持ちよく舞えました。
最後のカーテンコールでは、スタンディングオベーションで熱狂的に「ブラボー」の歓声を聞いた時は、胸がジーンときました。
公演の日は、とにかくハードでした。
午前中は、打ち合わせとリハーサルです。
当初は軽く流すだけの予定だったのですが、しっかり何度も繰り返しやりました。
「石橋」も通しで申合いたしまして、はやくもクタクタです。
1時半位にリハーサルは終了いたしましたが、3時からはすぐ、装束をつけての公開リハーサルです。
どういう関係の方か分かりませんが、お客様がたくさんいる中で、普通に通しでやりました。
ご承知の通り、「石橋」とは能の中でもっとも激しく動く能です。
一日に2回もやると、完全に足にきます。
特に、今回はステージにゴムのようなものを張り付けた舞台でしたので、普通の檜の舞台より滑らない分、すり足をすると足に負担がかかります。
ただでさえ、2日前にモナコ入りしてすぐ公演というハードスケジュールです。
公開リハーサルのあと、完全にバテました。
後は、本番を残すのみ。
公開リハーサルの後は本番まで、なるべく動かずひたすら体力の回復に努めました。
ただ、不思議なことに、本番の幕が上がると、疲れはふっとびます。
冷静に、思いっきり舞うことが出来ました。
舞台の上で「石橋」を舞い納めた後は、歓声がやみません。
引き続き、能面を外してカーテンコールです。
照明がついて、照らされた観客席は壮観でした。
満員のお客様がスタンディングで出迎えて下さいます。
とにかく素晴らしい劇場でした。舞台から見た写真をアップいたします。
舞台だけにとどまらず、楽屋もとても豪華で快適でした。
ちなみに、楽屋の時計は全てロレックスです。
公演のあとレセプションを終えると、もう日付が変わっていました。
翌木曜日は朝5時半に出発です。
さすがに、前の日3回も「石橋」を舞いましたので、帰る日は体がもうパンパン。
全身筋肉痛です。
合わせて14時間のフライトは、キツかったです。。。
今回のツアーは、月曜日の朝出て金曜日の朝に帰るという強行軍。
まる4日の間にヨーロッパを往復して公演をしてきたのですから、世界は狭くなったものです。
私の師匠は、昭和29年の能楽史上初めてのヨーロッパ公演に参加されておりますが、その頃はヨーロッパに行くのに48時間費やしたそうです。
オペラガルニエでの能公演は、大成功でした。
私は「石橋」の赤獅子をさせていただいたのですが、歴史と伝統のあるオペラハウスで、とても気持ちよく舞えました。
最後のカーテンコールでは、スタンディングオベーションで熱狂的に「ブラボー」の歓声を聞いた時は、胸がジーンときました。
公演の日は、とにかくハードでした。
午前中は、打ち合わせとリハーサルです。
当初は軽く流すだけの予定だったのですが、しっかり何度も繰り返しやりました。
「石橋」も通しで申合いたしまして、はやくもクタクタです。
1時半位にリハーサルは終了いたしましたが、3時からはすぐ、装束をつけての公開リハーサルです。
どういう関係の方か分かりませんが、お客様がたくさんいる中で、普通に通しでやりました。
ご承知の通り、「石橋」とは能の中でもっとも激しく動く能です。
一日に2回もやると、完全に足にきます。
特に、今回はステージにゴムのようなものを張り付けた舞台でしたので、普通の檜の舞台より滑らない分、すり足をすると足に負担がかかります。
ただでさえ、2日前にモナコ入りしてすぐ公演というハードスケジュールです。
公開リハーサルのあと、完全にバテました。
後は、本番を残すのみ。
公開リハーサルの後は本番まで、なるべく動かずひたすら体力の回復に努めました。
ただ、不思議なことに、本番の幕が上がると、疲れはふっとびます。
冷静に、思いっきり舞うことが出来ました。
舞台の上で「石橋」を舞い納めた後は、歓声がやみません。
引き続き、能面を外してカーテンコールです。
照明がついて、照らされた観客席は壮観でした。
満員のお客様がスタンディングで出迎えて下さいます。
とにかく素晴らしい劇場でした。舞台から見た写真をアップいたします。
舞台だけにとどまらず、楽屋もとても豪華で快適でした。
ちなみに、楽屋の時計は全てロレックスです。
公演のあとレセプションを終えると、もう日付が変わっていました。
翌木曜日は朝5時半に出発です。
さすがに、前の日3回も「石橋」を舞いましたので、帰る日は体がもうパンパン。
全身筋肉痛です。
合わせて14時間のフライトは、キツかったです。。。
at 20:53|Permalink│
2008年06月04日
モナコから 3
モナコ2日目のレポートです。
今日は、午前中は公演会場のオペラ・ガルニエ劇場に能装束と能面の展示と、照明・音響などテクニカルな打ち合わせに出かけました。
オペラ・ガルニエの素敵なロビーに、能装束や能面または鼓をキレイに展示しました。
既に、茶道具や浮世絵なども展示がされており、ヨーロピアン・クラシカルな劇場の中に、純和風の展示品の数々。
なかなか壮大な眺めです。
夕方のレセプションまで少し時間があったので、モナコ市内を散策いたしました。
モナコ・・・
聞きしに勝るセレブな街です。
どこを見渡しても、豪華な建物や自然が立ち並びます。
物価は、信じられないくらい高くて、何も買い物は出来ません。
特に、ホテルの周りは、いわば銀座のど真ん中のようなところでして、道の両脇には、ルイ・ヴィトンやエルメス、グッチやカルチェ・・・・
全く用のない店しかありません。
スーパーマーケットやドラッグストアなど、用のある店ははるか彼方まで行かなければありません。
コンビニなんてモノは、存在すらしません。
しょうがないので、ホテルの冷蔵庫の水などを飲んでいます。
一体この水のペットボトル、いくらするんだろう???
夜のレセプションは、純和風サロンと化した、オペラ・ガルニエのロビーで行われました。
そんなところで、シャンパンなんぞ飲むのは、とても気分が良いです。
出席した能楽師全員で、高砂の「四海波」を謡いました。
オペラ・ガルニエに轟く謡い声。
参加者からは、「トレビアン」の拍手が寄せられました。
しかし、参列者の装いの豪華さには目を奪われました。
ドレスにタキシード。
ヨーロッパのセレブの社交スタイルの凄いこと・・・
まあ、我々も紋付き羽織の正装でしたが。。。
今日は、午前中は公演会場のオペラ・ガルニエ劇場に能装束と能面の展示と、照明・音響などテクニカルな打ち合わせに出かけました。
オペラ・ガルニエの素敵なロビーに、能装束や能面または鼓をキレイに展示しました。
既に、茶道具や浮世絵なども展示がされており、ヨーロピアン・クラシカルな劇場の中に、純和風の展示品の数々。
なかなか壮大な眺めです。
夕方のレセプションまで少し時間があったので、モナコ市内を散策いたしました。
モナコ・・・
聞きしに勝るセレブな街です。
どこを見渡しても、豪華な建物や自然が立ち並びます。
物価は、信じられないくらい高くて、何も買い物は出来ません。
特に、ホテルの周りは、いわば銀座のど真ん中のようなところでして、道の両脇には、ルイ・ヴィトンやエルメス、グッチやカルチェ・・・・
全く用のない店しかありません。
スーパーマーケットやドラッグストアなど、用のある店ははるか彼方まで行かなければありません。
コンビニなんてモノは、存在すらしません。
しょうがないので、ホテルの冷蔵庫の水などを飲んでいます。
一体この水のペットボトル、いくらするんだろう???
夜のレセプションは、純和風サロンと化した、オペラ・ガルニエのロビーで行われました。
そんなところで、シャンパンなんぞ飲むのは、とても気分が良いです。
出席した能楽師全員で、高砂の「四海波」を謡いました。
オペラ・ガルニエに轟く謡い声。
参加者からは、「トレビアン」の拍手が寄せられました。
しかし、参列者の装いの豪華さには目を奪われました。
ドレスにタキシード。
ヨーロッパのセレブの社交スタイルの凄いこと・・・
まあ、我々も紋付き羽織の正装でしたが。。。
at 07:32|Permalink│
2008年06月03日
モナコから 2
モナコに無事着きました。
朝、10時30分の飛行機にのって出発。パリを経由して南仏のニースへ。
ニースから車に乗ってモナコ入り。着いたのは現地時間で夜の9時。
まるまる、17時間30分かかりました。
サマータイムのヨーロッパは、9時でもとても明るいです。
宿泊するホテルは、ホテル・エルミタージュという、世界中のセレブ御用達のホテルです。
ドレスやタキシードのマダムやムッシュが行き交う豪華なロビーにて、汚い格好をした場違いな能楽師達。
面白いことになりそうです。
夜、少し散策しました。ホテルの目の前に公演を行う劇場・オペラ・ガルニエがあります。
写真をアップしました。
そこはカジノも併設されていまして、入口にはセキュリティ・スタッフがいます。
明日の会場を覗こうかと思いましたが、ジーパンにジャンバーじゃあ入れてくれそうにないのでやめました。
ホテルで聞いたお勧めレストランに入りました。
とても素敵な雰囲気でしたが、味は・・・・
会計の時、値段を見てビックリ・・・・
明日は、会場に正面から入ってみます。
朝、10時30分の飛行機にのって出発。パリを経由して南仏のニースへ。
ニースから車に乗ってモナコ入り。着いたのは現地時間で夜の9時。
まるまる、17時間30分かかりました。
サマータイムのヨーロッパは、9時でもとても明るいです。
宿泊するホテルは、ホテル・エルミタージュという、世界中のセレブ御用達のホテルです。
ドレスやタキシードのマダムやムッシュが行き交う豪華なロビーにて、汚い格好をした場違いな能楽師達。
面白いことになりそうです。
夜、少し散策しました。ホテルの目の前に公演を行う劇場・オペラ・ガルニエがあります。
写真をアップしました。
そこはカジノも併設されていまして、入口にはセキュリティ・スタッフがいます。
明日の会場を覗こうかと思いましたが、ジーパンにジャンバーじゃあ入れてくれそうにないのでやめました。
ホテルで聞いたお勧めレストランに入りました。
とても素敵な雰囲気でしたが、味は・・・・
会計の時、値段を見てビックリ・・・・
明日は、会場に正面から入ってみます。
at 16:08|Permalink│