2008年05月

2008年05月31日

今度はモナコ

今日は、武田神社の薪能。

「風の巻」から始まった武田神社薪能も、「林の巻」「火の巻」と経て、今年は「山の巻」

風林火山が一周して、来年はどうするんでしょう。


「山の巻」は、能は「鞍馬天狗」と「融」

開演直前まで、雨が降っていましたが、能が始まる頃にはかろうじて、止みました。
主催者S師の気合いでしょうか。

何はともあれ、今年初めての薪能は、無事終わりました。

明日は、大学の友人の結婚式です。
だいたい土日は、舞台の仕事が多いので、友人の結婚式に参加出来ることは稀なのですが、明日はたまたま空いていました。

後で仕事のオファーも来ましたが、明日は友人の結婚式が先約だったので、そちらを優先いたしました。

友人の結婚式に出席すると、やはり「高砂」を謡ってくれと頼まれます。
愛する友人のために、明日は心して謡おうと思います。

そして明後日から、モナコ公演です。

詳しくは、改めて書こうかと思います。

モナコでは、「石橋」を舞わさせて頂くことになりました。

会場は、モナコのガルニエオペラ劇場。
パリのオペラガルニエ(いわゆるオペラ座)と同じ、ガル二エ氏設計の、ヨーロッパを代表するオペラハウスです。

素晴らしい機会です。

詳細は、追って載せる予定です。

時間があれば、現地からのお便りも書いていきたいと思います。
どうぞ宜しくお願いいたします。

その前に、、、、
荷造りしなくっちゃ。。。。


at 23:04|Permalink

2008年05月29日

ふたりのノーラ 再演

3年前と2年前に、北欧で公演いたしました「ふたりのノーラ」が、明日明後日と、日本で再演されます。

今日は、ゲネプロ。いわゆる申合でした。


行くと、懐かしい面々が勢ぞろい。
「ふたりのノーラ」北欧ツアーと、基本的には同じメンバーでの再演です。
楽屋では、北欧ツアーのおもしろ話で盛り上がりました。


「ふたりのノーラ」は、イプセン劇の名作「人形の家」を、能楽師と新劇の役者さんをミックスさせて登場させるという異色作です。
北欧4ヶ国では大好評でした。
果たして日本ではどうでしょう。

3年前に続いて2度目の日本公演です。

興味のある方は、是非ご覧ください。

30日(金)19時から
31日(土)14時から

場所はどちらも、東中野の梅若能楽学院会館です。

さあ、頑張るぞー!


at 21:38|Permalink

2008年05月24日

大阪にて

また、体調を崩しました。
今度は風邪引いて声が出ませんでした。

木曜日の朝、声が出ないので急遽お稽古を中止して、医者に行って薬を飲んで寝たら、1日で回復しました。

昔は、風邪引くなんて気合いが足りない証拠だ。
風邪は気合いで治す。


なんて思っていましたが、最近悟りました。


風邪は気合いでは治りません。
医者に行くのが一番。


おかげで、金曜土曜の大阪遠征も乗り切れました。

大阪では、師匠の素人会のお手伝い。
私は能「俊寛」のツレのお役を頂いておりましたので、万全に臨みました。


お役が終わって、ほっと一息。

今日は伊丹発の飛行機がとれなくて、帰りは関西空港発の便でした。
難波で関西空港行きの電車まで時間があるので、少し散策していると、人だかりが。
覗いて見ると、あの話題の人形があります。

そうか、ここにあったのか。
大阪は何度も来ているのに、見るのは初めてです。
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at 18:23|Permalink

2008年05月18日

「芦刈」御礼

昨日、緑泉会にて「芦刈」を勤めました。
たくさんのお客様にご来場賜りました。この場を借りて御礼申し上げます。

「芦刈」は思い入れの強い曲ですので、とにかくしっかり稽古しました。
特に深川能舞台竣工以来は、毎日のように稽古出来ました。

申合は、稽古の成果が少し違う方向に行っていたようですが、昨日は自分なりにキッチリ修正出来たように思います。

この日記にも書きましたが、GW中の入院で、ずいぶん痩せました。
退院直後は、体力が回復せずにどうなるかと思いましたが、せっかく痩せたので、体重はキープしたまま体力の回復に努めました。

結局、入院前より4キロ減で舞台に臨めました。
4キロも痩せると、かなり軽く動けます。

後半の舞は、かなり颯爽と舞えたように思います。

これぞケガの功名でしょうか。


何はともあれ、ずっと憧れていた曲です。
楽しく舞えました。


at 22:52|Permalink

2008年05月16日

憧れの・・

明日は、目黒の喜多能楽堂にて緑泉会です。
私は、能「芦刈」をさせていただきます。

「芦刈」は、私にとって謂わば初恋の曲です。

大学に入学してすぐ、観世能楽堂にて梅若六郎師の「芦刈」を見ました。
それはもう、衝撃でした。

梅若六郎師が袖を翻すと、見所の後ろの私のところにまで風が感じられました。
足拍子を踏むと、お腹の底にズシリと響いてきます。

「こんな凄いものが世の中にあったんだ」

私は、たちまちに能の虜になりました。

梅若家にとって「芦刈」とは特別な曲で、六郎師はことさら「芦刈」を得意としているということは後で知りました。

ともかく、「芦刈」は私が能の道に進むきっかけとなった曲です。

能楽師となって以来、いつかは挑戦しようと決めていました。
その「いつか」が明日きます。

来年、「道成寺」を控え、初恋の曲にいよいよ挑みます!!

思う存分、頑張ります。


at 19:16|Permalink