2007年10月
2007年10月25日
初めての部屋
先日、町田の稽古を終えて、明大前に車で向かいました。
明大能研に届けモノをするためです。
町田から、東名高速に乗って首都高に入ろうとしたら、夕方時のお約束の大渋滞。
これは、一般道の方が早いやと、用賀で高速を降りました。
用賀から明大前へ行くためには、普通は環状八号線(環八)から甲州街道を曲がって行きます。
今どき、ナビの付いていない車に乗っている私は、どこに行くにも、普通のルートで行きます。
ただ、この日は環八も大渋滞。全く進みません。
しばらくガマンしていましたが、ふと魅惑的な右折して行く道を見つけました。
地図を見ると、甲州街道への抜け道っぽいので、思いきって右折してみました。
結果は、、、、
まんまと裏目に出ました。
東京の東側に住んでいる私は、世田谷区とかの道が全くわかりません。
まんまと道に迷ってしまいました。
しょうがないから、感を頼りにウロウロ走ってましたら、なんとなく見覚えのある街並みに出ました。
「あ、この道なんか知ってる」
尚も走っていたら、完全に思い出しました。
私が学生時代下宿していたアパートの近くを走っていたのです。
大学時代、私は絵に書いたような貧乏学生でした。
大学の近くの汚いアパートに住んでいましたが、大学にはほとんど行きませんでした。
ただ、大学から近いので、友人はしょっちゅう遊びに来ていました。
携帯もパソコンも無い時代、集まっては朝まで、他愛もない話や、ちょっぴり真面目な話などしながら飲み明かしていました。
その思い出のアパートの近くにいるということは、明治大学の近くに来ているということです。
私の感もなかなか捨てたもんじゃあないなあ。
ついでになので、昔のアパートに行ってみました。
世田谷の高級住宅街にポツンとあるボロアパート。
「もう無いかなあ。15年前に、既にボロアパートだったもんなあ」
しかし、思い出のボロアパートは、ありました。
隣近所は全く変わっていましたが、そのアパートは、そこにありました。
外壁は塗り替えたようですが、汚い表札、朽ち果てた郵便受けなど、全てそのままです。
とても懐かしい気分に浸りました。
たまには道に迷ってみるものです。
明大能研に届けモノをするためです。
町田から、東名高速に乗って首都高に入ろうとしたら、夕方時のお約束の大渋滞。
これは、一般道の方が早いやと、用賀で高速を降りました。
用賀から明大前へ行くためには、普通は環状八号線(環八)から甲州街道を曲がって行きます。
今どき、ナビの付いていない車に乗っている私は、どこに行くにも、普通のルートで行きます。
ただ、この日は環八も大渋滞。全く進みません。
しばらくガマンしていましたが、ふと魅惑的な右折して行く道を見つけました。
地図を見ると、甲州街道への抜け道っぽいので、思いきって右折してみました。
結果は、、、、
まんまと裏目に出ました。
東京の東側に住んでいる私は、世田谷区とかの道が全くわかりません。
まんまと道に迷ってしまいました。
しょうがないから、感を頼りにウロウロ走ってましたら、なんとなく見覚えのある街並みに出ました。
「あ、この道なんか知ってる」
尚も走っていたら、完全に思い出しました。
私が学生時代下宿していたアパートの近くを走っていたのです。
大学時代、私は絵に書いたような貧乏学生でした。
大学の近くの汚いアパートに住んでいましたが、大学にはほとんど行きませんでした。
ただ、大学から近いので、友人はしょっちゅう遊びに来ていました。
携帯もパソコンも無い時代、集まっては朝まで、他愛もない話や、ちょっぴり真面目な話などしながら飲み明かしていました。
その思い出のアパートの近くにいるということは、明治大学の近くに来ているということです。
私の感もなかなか捨てたもんじゃあないなあ。
ついでになので、昔のアパートに行ってみました。
世田谷の高級住宅街にポツンとあるボロアパート。
「もう無いかなあ。15年前に、既にボロアパートだったもんなあ」
しかし、思い出のボロアパートは、ありました。
隣近所は全く変わっていましたが、そのアパートは、そこにありました。
外壁は塗り替えたようですが、汚い表札、朽ち果てた郵便受けなど、全てそのままです。
とても懐かしい気分に浸りました。
たまには道に迷ってみるものです。
at 22:58|Permalink│
2007年10月20日
東京国際映画祭
今日から、東京国際映画祭が始まります。
映画好きの私は、会場にて一日中、世界中の映画を見ていたいのですが、そうもいきません。
最近、忙しくて全く映画が観れません。
この東京国際映画祭に、この前日本に来ていたマレーシア人の女の子の出演している映画「シンガポール・ドリーム」が出展しているようです。
この日記で、シンガポールでは知らない人がいないという人気女優であると紹介した、元教え子です。
私は、彼女からDVDをもらったので、日本公開に先行して観ました。
なかなか面白い映画です。
http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=97
上記をクリック下さい。詳細が見れます。
公開は23日21:50~23:50 と 25日11:00~13:15
場所はTOHOシネマズ 六本木ヒルズ
です。
最近、シンガポールの演劇学校(THEATRE TRAINING & RESEARCH PROGRAMME)関係の再会が続きます。
嬉しいモンです。
またあと2ヵ月後の12月下旬から、新たな学生を教えに行きます。
懐かしい面々にも会えるでしょう。
映画好きの私は、会場にて一日中、世界中の映画を見ていたいのですが、そうもいきません。
最近、忙しくて全く映画が観れません。
この東京国際映画祭に、この前日本に来ていたマレーシア人の女の子の出演している映画「シンガポール・ドリーム」が出展しているようです。
この日記で、シンガポールでは知らない人がいないという人気女優であると紹介した、元教え子です。
私は、彼女からDVDをもらったので、日本公開に先行して観ました。
なかなか面白い映画です。
http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=97
上記をクリック下さい。詳細が見れます。
公開は23日21:50~23:50 と 25日11:00~13:15
場所はTOHOシネマズ 六本木ヒルズ
です。
最近、シンガポールの演劇学校(THEATRE TRAINING & RESEARCH PROGRAMME)関係の再会が続きます。
嬉しいモンです。
またあと2ヵ月後の12月下旬から、新たな学生を教えに行きます。
懐かしい面々にも会えるでしょう。
at 20:52|Permalink│
2007年10月19日
町田の講演会は大人気
先日、少しお知らせしました町田市立博物館の講演会「能と風土」ですが、大人気のようです。
詳しくは、下記HPをご覧ください。
http://www.city.machida.tokyo.jp/event/shisetsubetsu/museum/ookura_nou/index.html
なんと、158人の定員があっという間に一杯になってしまいました。
もう一つの講座「装束をつけてみよう」は、まだ若干空きがあるようです。
小中学生を対象としておりますが、保護者同伴でも大丈夫です。
ご興味のある方は、お早めにお申し込み下さい。
どちらの講座も、只今準備に大忙し。
特に、「能と風土」の方は、法政大学能楽研究所 所長の西野春雄先生と、前町田市長で、町田市民文学館の名誉館長の寺田和雄先生とのシンポジウムです。
なまじっかのことは出来ないと、下調べと研究に余念がありません。
面白い内容になりますので、お楽しみ下さい。
詳しくは、下記HPをご覧ください。
http://www.city.machida.tokyo.jp/event/shisetsubetsu/museum/ookura_nou/index.html
なんと、158人の定員があっという間に一杯になってしまいました。
もう一つの講座「装束をつけてみよう」は、まだ若干空きがあるようです。
小中学生を対象としておりますが、保護者同伴でも大丈夫です。
ご興味のある方は、お早めにお申し込み下さい。
どちらの講座も、只今準備に大忙し。
特に、「能と風土」の方は、法政大学能楽研究所 所長の西野春雄先生と、前町田市長で、町田市民文学館の名誉館長の寺田和雄先生とのシンポジウムです。
なまじっかのことは出来ないと、下調べと研究に余念がありません。
面白い内容になりますので、お楽しみ下さい。
at 20:36|Permalink│
2007年10月16日
御用邸能楽サロン2007
今年も始まりました、「御用邸能楽サロン」
今年で3回目を迎える御用邸能楽サロン。
今まで月一回で半年かけて全6回の講座だったのですが、今年は月二回で3ヶ月の講座としました。
先週の火曜日が初回で、今日が二回目。
御用邸能楽サロンとは、沼津御用邸という、これ以上ない素晴らしい場所で、サロンの雰囲気を楽しみながら能の勉強をするという講座です。
毎回準備は大変なのですが、私もやりがいを感じて頑張っています。
御用邸の縁側に立って庭を眺めていると、何ともいえない高貴な気分になります。
また、私の控え室として応接室を使わさせて頂いておりますが、これがまた良い気分です。
明治時代より、数々のお偉いさんが訪れてくつろいだであろう部屋で、私もくつろぎます。
素敵な調度品を眺めながら、ソファに腰掛ける気分は最高です。
参加者も、御用邸の雰囲気をそれぞれ楽しんでいるようです。
12月には、発表会も予定しております。
参加者には、短い謡と仕舞を発表してもらいます。
さて、今年はどんなドラマが産まれますか。
今年で3回目を迎える御用邸能楽サロン。
今まで月一回で半年かけて全6回の講座だったのですが、今年は月二回で3ヶ月の講座としました。
先週の火曜日が初回で、今日が二回目。
御用邸能楽サロンとは、沼津御用邸という、これ以上ない素晴らしい場所で、サロンの雰囲気を楽しみながら能の勉強をするという講座です。
毎回準備は大変なのですが、私もやりがいを感じて頑張っています。
御用邸の縁側に立って庭を眺めていると、何ともいえない高貴な気分になります。
また、私の控え室として応接室を使わさせて頂いておりますが、これがまた良い気分です。
明治時代より、数々のお偉いさんが訪れてくつろいだであろう部屋で、私もくつろぎます。
素敵な調度品を眺めながら、ソファに腰掛ける気分は最高です。
参加者も、御用邸の雰囲気をそれぞれ楽しんでいるようです。
12月には、発表会も予定しております。
参加者には、短い謡と仕舞を発表してもらいます。
さて、今年はどんなドラマが産まれますか。
at 23:29|Permalink│
2007年10月09日
インド人もびっくり
昨日は、京都府の北の端の久美浜町でのろうそく能。
お寺の本堂に、ろうそくを並べると、とても良い雰囲気。
どちらかというと、能よりも怪談が似合いそうなシチュエーションで、荘厳に能が行われました。
終わった後は直会です。
日本海の美味しい魚を食べながら、楽しく飲んでいると、はや1時半。
慌てて寝ました。
次の日、5時に起きて5時半にホテルをでました。
そこから、ローカル線を延々と乗り継いで、お昼前に何とか渋谷のコクーンシアターに辿り着きました。
そうです、シンガポールで能を教えたインド人の芝居を見るため、大急ぎで帰京したのです。
私の長い道のりを聞くと、インド人もびっくりしていました。
さて芝居はというと、正直なところ少し難しいかなあ。という感じ。
字幕が出ていたので、言葉は問題ないのですが、内容が難しかった……
かなり前衛的な内容で、一見して理解するのは困難に思いました。
能って単純だなあと思い知りました。
そうなってくると、芝居の内容よりも、教え子の二人の動きが気になります。
シンガポール人の芝居の時も思ったのですが、やはり演劇って自己表現なのですね。
能のクラスの彼等のまんまです。
一人のインド人は、40歳近い年齢で能のクラスに参加したので、とにかく仕舞の動きには苦労していました。
そんなこんなで、最後のプレゼンテーションでは、ワキに相当する舞の無いパートをやってもらいました。
すると、凄い存在感。
インドでは、国立劇団の看板役者て言うのもうなずけます。
今日の芝居でも、圧倒的な存在感。
セリフの力強さは、ピカイチでした。
もう一人の教え子は、もうとにかく真面目で礼儀正しく、今どきの日本にはいなくなった好青年です。
それもそのはず、彼は能と共に第一回の世界無形遺産に登録された、千年以上の歴史のある世界最古の演劇「クーリヤッタム」の楽器の数少ない伝承者なのです。
何でも、インド12億人のうち、クーリヤッタムに出てくる楽器「ミラーブ」の演奏者は、6~7人しかいないそうです。
彼は、とにかく、能が好きでたまらないようです。
能のクラスが終わった後、真顔で日本に行って能の勉強がしたいと申し出てきました。
出来れば能の玄人になりたいとまで言ってました。
そんな真面目で敬愛なる彼です。能のクラスでは、最初はなかなか覚えませんでしたが、最後の頃は、完璧な舞を舞っていました。
今日も、鋭く切れ味の良い演技でした。
役の中で、クーリヤッタムの楽器「ミラーブ」を演奏するシーンがあるのですが、とにかく格好良かった。
インドでは、ミラーブ演奏のCDまで出している有名人です。
今日、演奏したのは今回のパフォーマンスのために特別に作られたミラーブです。
とにかく、素晴らしかったです。
終演後、楽屋に挨拶に行って一通り話してまたお別れをしました。
明後日は韓国公演に旅立つという彼等。またお別れです。
いつでも別れはつらいのですが、今回はなんかあっさり別れました。
何故か彼等とは、どこかで会う気がしてなりません。
今度会うのは、日本かな、インドかな、シンガポールかな。
今度会った時、前回途中で終わってしまった仕舞「船弁慶」の続きを稽古することを約束して、お別れをしました。
お寺の本堂に、ろうそくを並べると、とても良い雰囲気。
どちらかというと、能よりも怪談が似合いそうなシチュエーションで、荘厳に能が行われました。
終わった後は直会です。
日本海の美味しい魚を食べながら、楽しく飲んでいると、はや1時半。
慌てて寝ました。
次の日、5時に起きて5時半にホテルをでました。
そこから、ローカル線を延々と乗り継いで、お昼前に何とか渋谷のコクーンシアターに辿り着きました。
そうです、シンガポールで能を教えたインド人の芝居を見るため、大急ぎで帰京したのです。
私の長い道のりを聞くと、インド人もびっくりしていました。
さて芝居はというと、正直なところ少し難しいかなあ。という感じ。
字幕が出ていたので、言葉は問題ないのですが、内容が難しかった……
かなり前衛的な内容で、一見して理解するのは困難に思いました。
能って単純だなあと思い知りました。
そうなってくると、芝居の内容よりも、教え子の二人の動きが気になります。
シンガポール人の芝居の時も思ったのですが、やはり演劇って自己表現なのですね。
能のクラスの彼等のまんまです。
一人のインド人は、40歳近い年齢で能のクラスに参加したので、とにかく仕舞の動きには苦労していました。
そんなこんなで、最後のプレゼンテーションでは、ワキに相当する舞の無いパートをやってもらいました。
すると、凄い存在感。
インドでは、国立劇団の看板役者て言うのもうなずけます。
今日の芝居でも、圧倒的な存在感。
セリフの力強さは、ピカイチでした。
もう一人の教え子は、もうとにかく真面目で礼儀正しく、今どきの日本にはいなくなった好青年です。
それもそのはず、彼は能と共に第一回の世界無形遺産に登録された、千年以上の歴史のある世界最古の演劇「クーリヤッタム」の楽器の数少ない伝承者なのです。
何でも、インド12億人のうち、クーリヤッタムに出てくる楽器「ミラーブ」の演奏者は、6~7人しかいないそうです。
彼は、とにかく、能が好きでたまらないようです。
能のクラスが終わった後、真顔で日本に行って能の勉強がしたいと申し出てきました。
出来れば能の玄人になりたいとまで言ってました。
そんな真面目で敬愛なる彼です。能のクラスでは、最初はなかなか覚えませんでしたが、最後の頃は、完璧な舞を舞っていました。
今日も、鋭く切れ味の良い演技でした。
役の中で、クーリヤッタムの楽器「ミラーブ」を演奏するシーンがあるのですが、とにかく格好良かった。
インドでは、ミラーブ演奏のCDまで出している有名人です。
今日、演奏したのは今回のパフォーマンスのために特別に作られたミラーブです。
とにかく、素晴らしかったです。
終演後、楽屋に挨拶に行って一通り話してまたお別れをしました。
明後日は韓国公演に旅立つという彼等。またお別れです。
いつでも別れはつらいのですが、今回はなんかあっさり別れました。
何故か彼等とは、どこかで会う気がしてなりません。
今度会うのは、日本かな、インドかな、シンガポールかな。
今度会った時、前回途中で終わってしまった仕舞「船弁慶」の続きを稽古することを約束して、お別れをしました。
at 02:10|Permalink│