2007年08月23日

2007年08月23日

嬉しき再会

一昨日、嬉しい再会がありました。

5年前、シンガポールの演劇学校で教えた学生が、日本に来ているというので、一緒に飲んだのです。

私が2年毎に能を教えに行っているシンガポールの演劇学校TTRPは6年前の開校です。
5年前、私はその一期生を教えに行きました。
一期生のうち、二人は卒業後同じ劇団に所属しており、今回来日して来たわけです。

といっても、今回日本で行われる公演は、日本とフィリピンとシンガポールの劇団との合同公演で、シンガポールから参加する役者はわずか3人。
そのうち2人がTTRPの卒業生っていうのも、嬉しくなってきます。


彼らは、日本人の演出家の下で、9月中旬の公演に向けて、只今稽古中です。
その合間の再会です。

いやあ、懐かしったです。
5年前の学生も、今や立派な役者さん。
このように、日本の劇団から呼ばれるまでになっているのです。

彼ら(シンガポール人の男の子とマレーシア人の女の子)の活躍ぶりを聞いて、びっくりです。
特にマレーシア人の女の子は、シンガポールでは知らない人がいないほど有名な女優だそうです。
出演映画のDVDも貰いました。

彼らが、私のことを覚えてくれて、会いましょうと、連絡くれた事が嬉しくてたまりません。


今でこそ、シンガポールには10回以上行ってるし、海外公演や外国人対象のワークショップなども何度もやっていますが、5年前にシンガポールに初めて行った時は、人生で2度目の海外でした。

5年前といえば、独立したて。
書生時代は、当然海外公演などには行きません。
独立してすぐに、ドイツ公演に行きましたが、それはもう、後をついて行っただけ。
一週間のドイツ滞在の間、日本語しか使いませんでした。

そして2回目に、シンガポールに一人で能を教えに行った訳です。。。

なんて無謀な。。。

そんな調子ですから、5年前に教えた一期生とはあまり交流出来ませんでした。
だって、英語がほとんどしゃべれませんでしたから。

私にとっては強烈な思い出ですが、彼らにとっては数多くいる先生の一人です。さして印象に残ってないと思っていましたが、違いました。

彼らも私のことをよく覚えていました。

理由は、私の凄い英語。
稽古中は、力ずくで分からせていました。

例えば

「角は左足で止まる」


「スミ イズ レフト ストップ」

まあ、そんな英語でも一緒に動いていれば、なんとか通じたようです。(たぶん)


学生たちに、私の英語が凄い上達していると、驚かれました。
そりゃあまあ、5年前がヒドすぎただけですけどね。


そんなこんなで、楽しいひとときを過ごしました。

来月の彼らの公演が楽しみです。


at 22:49|Permalink