2007年03月

2007年03月24日

二つの能楽サロン

木曜日は、二つの能楽サロンがありました。

サロンの雰囲気で楽しく能に親しもう!
と始めた能楽サロン。

只今、市川・ぎんがホールでの「ぎんが能楽サロン」 江戸川区・源心庵での「源心庵能楽サロン」 沼津御用邸での「御用邸能楽サロン」 と三カ所で展開中です。

木曜日は、昼間は「源心庵能楽サロン」の今年度の最終回。夜は「ぎんが能楽サロン」と、ダブルヘッダーでした。


まず昼間の源心庵。
今回で最終回ということで、非常に和やかに進みました。
今回のお題は「装束の魅力」
様々な装束を実際に持ってきて、着付けの工夫など見せながら和やかにお話し出来ました。

受講生達も、なんとなく顔馴染みになってきて、和気あいあいの様子。
これを機に、能を身近なものに感じて頂けると嬉しく思います。


夜は、ぎんが能楽サロン。今回のお題は「葵上」

4月14日(土)に緑泉会で舞います「葵上」について、見どころや稽古のウラ話などを実演を交えてお話しました。

やはり、自分が演じる能の話は、熱っぽくなるようでして、終了後の茶話会で

「今日はいつもより力が入っていました」
「今、正に稽古しています、という感じがよかった」

などと言葉をかけられました。


人前でお話しするのは、いつまでたっても苦手ですが、まあ、度胸はついたかなぁ。


ついでに宣伝。

緑泉会定例会
4月14日(土)13時より 目黒・喜多能楽堂
「葵上」桑田貴志
「鬼瓦」三宅右近
「土蜘蛛」足立禮子

鬼尽くしの今回の緑泉会
チケット申し込みは当ホームページで受け付けます。
トップページより、メールにてお申し込み下さい。


at 13:56|Permalink

2007年03月18日

金沢

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今日は、金沢に行きました。

と言っても、仕事ではなく、大学時代の友人の結婚式。

金沢
とても能が盛んな土地ですが、加賀宝生の名の通り、観世流の私には全く縁のない土地です。

全国を旅していますが、金沢には、仕事では一回行ったきりです。


久しぶりの金沢です。
なんだか、うまい具合に今週末は、土曜日曜と連休にすることが出来ました。
金沢と言ったら、やはり治部煮でしょう。
という訳で、治部煮の美味しい店を土曜日に友人に予約してもらいました。
同じく大学時代の友人が二人土曜日から金沢入りしているので、彼等とその店で一杯やる約束をとりました。

そうなると、心は治部煮です。
久しぶりに会う大学時代の友人と楽しい酒が飲めそうです。
予約の時間に合わせて、夕方の飛行機に乗って金沢入り。早速、他の友人に連絡しました。

すると、二人とも既に金沢で観光している様子。
一人は寝台列車で、一人は夜行バスでそれぞれ金沢入りし、各々タップリと金沢観光を楽しんでいるようです。

それを聞いてビックリ。
二人は示し合わした訳ではなく、たまたまどちらも早朝に金沢に来て、全く別のルートで観光していたようです。
食事の席で、それぞれ行った場所を言い合っていました。

私がそのアクティブさに驚いていると、二人とも
「だって金沢初めてだし、次いつ来れるかわかんないし…」
と言います。

そうだよな、それが普通の感覚なのでしょう。


私はどうも、旅というものに無精でいかん。

全国、いろんな所に仕事で行きます。
でも、だいたいギリギリの時間(開演の2~3時間前)に現地入りして、駅や空港に着いたらタクシーに乗って公演会場に直行します。
公演が終わったらやはりタクシーに乗って駅や空港に直行。
少し早く行って街を歩いたりすることはまずありません。

そういった移動に慣れていたので、疑いもなく食事の時間までに金沢入りしてしまったのです。

まあ、夜行で行って朝から観光するほど元気はないですが、せめてもう少し早めの飛行機に乗って、兼六園くらい見に行けばよかったかなぁ。

そう思いました。

振り返ってみると、名古屋城内にある名古屋能楽堂や、大阪城のすぐ脇にある大槻能楽堂にはよく行っていますが、名古屋城や大阪城には行ったことがない。


写真は、金沢で見つけた面白い灯籠。
こんなものが普通の家の軒先にあるのが、金沢の面白さです。


at 22:14|Permalink

2007年03月16日

雪国

今日は小樽公演。
朝起きて、カーテンを開けると素晴らしい天気。
気分良くシャワーを浴びてくると、窓の外は猛吹雪。

いやあ、雪国ですなあ。

今日は能の公演の前に、地元の小学生に能の楽器などの体験会がありました。

小学生を集めて、体験のため靴を脱いでもらうと、みんな雪靴。
長靴の子もたくさんいました。
普通のスニーカーを履いている子なんて一人もいません。
やはりここは雪国ですなあ。


帰りに小樽駅で新千歳空港行きの電車を待っていました。
ホームの案内板に、反対方向の電車の行き先が書いてあります。
上から順に、「長万部」「然別」「倶知安」

????

どう読むんだ?

地元の人には何でもない地名なのでしょうが、私は全く読めませんでした。

順に「おしゃまんべ」「しかりべつ」「くっちゃん」
と読むそうです。


今、電車の中で日記を書いていますが、窓の外には日本海が広がっています。
人はもちろんのこと、船もカモメも姿を見せない淋しい海に、シンシンと降り注ぐ雪。

なんとも言えない気分に浸りました。


at 17:51|Permalink

2007年03月15日

小樽公演

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本日は小樽に来ています。
明日、能楽協会主催の能の公演があるので、本日より小樽入りしています。

今年は雪不足とか言っていますが、流石に北海道は凄い雪です。

でも、現地の人に言わせると、今年は少ないそうです。
ただ、ここ3日間位吹雪だったようでして、今がこの冬で一番雪が多い状態だそうです。


一面の、銀世界とはよく言ったもので、夜の雪景色は銀色に見えます。

ネオンが反射する様は、いとおかし。

写真は、実は札幌です。
今日の宴は、千歳空港から途中下車して、札幌であったのでした。


at 22:46|Permalink

2007年03月10日

狩野川薪能子ども能

今日から、狩野川薪能の子ども能の稽古がいよいよ始まりました。

今年も20人以上の子どもたちが集まりました。
これから五ヶ月後の薪能本番に向けて、楽しく稽古したいと思います。


今年は、半分くらいの子が初めての参加です。
初回の稽古はほとんど顔合わせ程度で終わりました。

子ども能の台本も少し手直しをしましたので、教える側も手探りなところもあります。
この後、子どもたちと稽古していくにつれ、良いものになっていくでしょう。

今年の子どもたちは、大鼓と笛にも挑戦します。
この薪能の主催者である大鼓方のO師は、初回の稽古にもいらっしゃいまして、張り切っていました。
子どもたちは、楽しそうに大鼓と笛を稽古していました。

初回の稽古は、シテ方2人と大鼓方と笛方と、4人もの現役能楽師が伊豆に集まりました。
子どもの稽古にしては、贅沢な顔ぶれです。

この薪能の子ども能の稽古には、私の他にたくさんの能楽師が集まります。
私にとって、他の講師の能楽師たちとの交流も楽しみです。


さて、今年はどんなドラマが生まれるでしょうか。


at 22:39|Permalink