2006年10月

2006年10月29日

明治大学能楽研究部

今日は、明治大学能楽研究部創立55周年記念大会。


学生とOBが、それぞれ能「猩々」を始め、舞囃子に素謡に、連吟、仕舞。
盛り沢山の内容でした。

メインの現役学生の能「猩々」は、今まで稽古してきた中で、一番良い出来でした。

能の完成という一つの目標に向かって、部内で団結して取り組んでいく姿は、羨ましく感じます。

終わった後の彼等は、皆いい顔していました。

ここに来るまで、色々なことがありました。
でも、そんな紆余曲折があったからこそ、彼等は満足した表情で終わることが出来たのでしょう。
達成感って、ラクしていては絶対に感じることは出来ません。

正に青春真っ只中の彼等は輝いていました。

指導している先生の目で見ると、まだまだ課題はたくさんありますが、今日は彼等の嬉しそうな顔に免じてこう言おうと思います。

「おめでとう! よく頑張ったね。」


現役も頑張りましたが、OBも大活躍でした。

謡に仕舞に大ハリキリ。
いくつになっても、こうやって楽しめる趣味があるっていいですね。

私も、玄人の能楽師という立場を忘れ、久々に年代の近いOBたちと一緒に舞台に立てて、楽しかったです。

玄人になった今でも、学生時代に謡や仕舞を教わった先輩には頭が上がらないものですねぇ。

上の年代のOBたちは、もう数十年の謡仲間と楽しそうに舞台を勤めていました。

一生付き合える謡曲仲間って、素晴らしいですね。

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2006年10月24日

明大前

今日は、今週の土曜日の明大能研55周年記念大会に向けての稽古。
いつもは、学校近くの稽古場を借りて稽古するのですが、今日は都合により学校で行います。

という訳で、明治大学の1・2年生が通う、明大前の和泉校舎を卒業以来12年ぶりに訪れました。


駅を降りて……
唖然。。。

目が点になりました。

「ここは、どこ?」


京王線・井の頭線の明大前駅は、駅前再開発により全く違う駅になってました。


一番変わったのは、駅から校舎へ行くまでの150メートルほどの道です。

私が通っていたころは、3メートルくらいの道幅のクネクネした道でした。
道の両脇には、雀荘がズラリと並んでいることから、その道は「麻雀通り」とよばれていました。

その道が、立派な大通りに変身しています。
道幅は4倍位に広がり、あれだけあった雀荘は姿を消し、代わりにマクドナルドやスターバックスが整然と並んでいます。
道路脇には、きれいな並木があしらわれ、広い歩道にはオープンテラスがはみ出し、学生達がカフェを楽しんでいます。

「ここは表参道? 吉祥寺?」


明大前は、とてもキレイでステキな街に変身していました。
でも、明大前の小さなアパートに下宿して、自転車で学校に通っていた私にとって、それは寂しい出来事です。
麻雀通りに並んでいた、汚い定食屋やラーメン屋はどこに行ってしまったのでしょうか。

最近はどこに行っても、キレイの直線道路に、フランチャイズのファーストフードやファミリーレストランが並んでいます。
確かに知らない店に入るより、お馴染みの店構えのところの方が安心します。

その街ならではの、頑固オヤジの営むラーメン屋さんや、こだわりオヤジの喫茶店は絶滅寸前。
こうして、いずれ日本全国同じ街並みになるのでしょう。


ちょっとノスタルジックになりました。


at 21:17|Permalink

2006年10月23日

能の国際化

昨日は、セルリアンタワー能楽堂で外国人対象の能のイベント。
舞囃子を二番やった後、外国人に能面と能装束を紹介しました。

今日は、横浜能楽堂で自動車学会のイベントで能の公演を致しました。
参加者は、ほとんど外国人でした。

公演に先立ち、簡単な体験講座をしました。
私は、実技の指導を任されました。
何を隠そう、私はそういうのは大得意。
何せ、シンガポールでは3ヵ月間、毎日やってましたから。

先週の金曜日には、山梨の中学校の体験学習でも外国人の先生に指導する機会がありました。


ここのところ続きましたが、最近外国人対象の、能の公演やイベントがとても増えてきました。

外国人の方が日本に来て
「能を見てみたい」
と思って下さることは、たいへんな喜びです。

また日本人の側も、日本文化を紹介するときに、自信を持って能を薦めて欲しい。


私も、そういう機会があれば、喜んでお手伝いしたいと願っております。


そういえば…
英会話に、また何ヶ月も行ってないや……


at 21:43|Permalink

2006年10月21日

明治大学能楽研究部創立55周年

今日は、明治大学能楽研究部OBの謡会。
謡好きの連中が集まって、隔月にワイワイ楽しんでいる謡会ですが、今日はいつになく少し真剣モードでした。

というのも、来週に明治大学能楽研究部創立55周年記念大会が来週に控えているからです。


今日は、来週に演じられる演目を中心に謡いました。
終了後も、「あそこはもっと、しっかり謡った方がいい」
「謡い出しの音が高い」

など、活発な意見交換が行われておりました。

うーん、いいですね。
舞台に向けて、切磋琢磨していく姿は。


いよいよ、55周年記念大会も来週に迫ってきました。

OBはそれぞれ自分の出番に向けて稽古に励んでます。
しかし、やはりメインは現役学生による自演能「猩々」です。
いよいよ稽古も佳境に入ってきました。
いい舞台となるよう、あと一週間、学生諸君は懸命に頑張るでしょう。
私も、しっかり稽古をつけなくっちゃ。


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2006年10月18日

町田ことぶき大学

昨日は、町田ことぶき大学能楽コースの発表会でした。

6月から4ヵ月間お稽古してきた「吉野天人」の謡と仕舞を、町田中央公民館大ホールで発表いたしました。


人前で発表する緊張感は、いくつになっても変わらないようです。皆さん、舞台袖で不安を隠せない面もち。
これが、終わると天下を取ったかの顔になるから、面白いものです。


終了後は、場所を移して懇親会です。
いやあ、盛り上がりました。

やはり、舞台の後のお酒はいいですね。
私など、終わった後のビールが美味しいから、舞台に上がっているようなものです。


at 08:46|Permalink