2006年02月

2006年02月27日

スポーツ三昧

日本に帰国して以来、忙しすぎて、ほとんどテレビが見れないでいます。
そろそろ、本当にトリノ五輪も終わったようです。

スポーツ観戦が大好きな私は、今年楽しみにしていたイベントに、ほとんど関わらずに過ごしました。

まあ、常夏の国でウィンタースポーツは見れないよなあ、しょうがないや。


ところで私は、この冬もう一つ楽しみにしているスポーツイベントがあります。
野球の世界大会(ワールド・ベースボール・クラシック)が、3月にあります。

典型的な男の子だった私は、やっぱりの野球ファン。
今度こそ、日本を応援するぞー!

と思って気が付きました。3月もほとんどシンガポールに行っています。

うーん。シンガポールでは、ウィンタースポーツより、野球を見る方が難しいかも。
だいたい、ほとんどのシンガポール人は、野球など知りません。

あー、また日本の盛り上がりに乗れないですね。
悔しいです。


サッカーのワールドカップは見れるかなあ。
(ちなみに、4年前も外国に行っていて、日本戦は見れませんでした)


at 22:57|Permalink

2006年02月23日

疑問

今日、無事帰国しました。
朝着いて、午後から葛西と、銀座でお稽古。早くも忙しや。

新聞を見ると、おお、出ている出ているトリノ五輪。やっぱり、こうでなくっちゃ。

読んでいくうちに不思議な記事が。
「カーリング女子、大人気」
「深夜にしては異例の高視聴率!!」「小泉首相も興奮」「早くも各テレビ局に引っ張りだこ」

何故??????

カーリングって、鏡餅みたいなのをころがして、2人くらいでデッキブラシでこすりながら進めていくスポーツですよねえ。
どうして大人気なんですか? 私が日本を出る前は、全く騒がれていませんでした。
何が起こったんだろう? 誰か教えてください。


ところで、見ないうちにもう終わったと勝手に思っていたトリノ五輪ですが、まだ大物が残っていました。

そうです、フィギアスケート女子です。
遅ればせながら、ガンバレ、ニッポン。


at 21:53|Permalink

2006年02月21日

シンガポール第二便 5

ただ今学生たちは、「中の舞」に挑戦中。
「中の舞」とは、謡はなしで楽器のみで演奏される舞です。しかも、今までやってきた仕舞と比べると、だいたい倍の長さです。

最初はどうかなあ、と心配だったのですが、すぐに何の問題もないことに気づきました。
日本語が全く判らない学生たちにとって、謡に合わせて舞うより、笛の音色に合わせて舞う方がやり易いようです。
「ohya hyu i hihyo iuri ohya ra i ho u hou hi」

謡を謡っているインド人も不気味でしたが、笛の音色を唱歌にして歌っているインド人も凄いものがあります。

まさに、インド人もビックリ。


at 14:57|Permalink

2006年02月19日

シンガポール第二便 4

学校のスタッフと、能の授業の採点方法について話していました。
そうです、授業でやっている以上学生に評価を下さなければならないのです。

とは言うものの、能の採点ってたいへん難しいですよねえ。
それで採点方式は、フィギアスケートの方式(つまり型の要素点を定めて、技術点と芸術点の両方から採点する)にしようと提案してみる。

すると、シンガポール人スタッフはポカーンとしている。
彼女はフィギアスケートをよく知らないようです。
一年中夏の国では無理も無いですね。雪や氷なんて見たことも無いんですから。

熱戦が繰り広げられるトリノ五輪ですが、シンガポール人にとって全く関係ないようです。当然、選手は誰も参加していません。
テレビ中継なんて皆無。スポーツニュースでは、イギリスのサッカーやテニスを延々と流して、最後にチョロっとバイアスロンやらリュージュの結果(誰がメダルを取ったか文字で出るだけ)が出るだけです。
どうも、スキーしながら背中に背負ったライフルで射撃をするバイアスロンや、目にも留まらぬ速さでソリを滑り降りるリュージュは、「世界にはこんな面白い競技があるんだ」なんて紹介をされている様子です。

スポーツ観戦が大好きな私は、最初は毎日結果が気になってしかたがなかった。
「スケートの清水はどうなったんだ? ジャンプの原田は・・・」
でも、こちらに来てもう一週間。全く情報が入ってきません。
なんかトリノ五輪って、どっかでやっている関係のないイベントって気がしてきました。


at 14:30|Permalink

2006年02月17日

シンガポール第二便 3

私がシンガポールで教えている学生たちは、現役のプロの役者かその卵です。
当然、取り得は抜群に良い。

でも、何と言っても能というものを見たことも聞いたこともない人たちです。能を習うことに対してモチベーションが低いようです。前回は決して真面目に取り組んでいるとは言えませんでした。

でも、今回は明らかに違います。
初日の「屋島」と「紅葉狩」の試験で驚かされた私は、その後も毎日驚いています。
学生たちが、やたらと熱心なのです。
うーん? 私がいなかった3週間の間に何があったんでしょうか。


ところで、この学校には2年前に教えた学生が、まだ3年生として残っています。
前回、久しぶりに学校を訪れた私は、さっそく2年前の学生に囲まれました。
懐かしい面々。しばしノスタルジーに浸り、近況報告など話していると、そんなことはどうでもいい、と言わんばかりに学生のうち一人が質問してきました。

「先生、この歌知っていますか?
 ma-rui ma-rui ma-nmarui……」

「うん? 聞いたことがあるぞ。ひょっとして、この歌?
 ――出た 出た 月が。まあるい、まあるい、まんまるい。盆のような、月が――」

「そう、その歌。それを私に教えて下さい」

何でも、3年生たちが今取り組んでいる芝居に、「月」の役があって、「月」がその歌を歌うそうだ。
その芝居の演出家は、オーストラリア人なのですが、黒澤明監督の映画「まあだだよ」にその歌が出てきて、何だかタイソウ気に入ったらしく、芝居の中に取り入れたそうです。

「月」の役はまだ誰がやるか決まっていません。全員、この歌が歌えるようにならなければなりません。
みんな、熱心に私に習っています。

まさか、2年前に謡と仕舞を教えた学生に、日本の童謡を教えることになるとは思いもよりませんでした。


at 19:54|Permalink