2006年01月

2006年01月27日

10連戦

今日から、毎年恒例の文化服装学院の能楽教室が始まりました。
私は今日、能「羽衣」のシテをさせて頂きました。

ファッションの専門学校だけあって、能装束など、日本の美には熱い視線を送ってきます。

きっと初めて能を見るであろう学生たちに、何がしかの感銘が与えられることを、願ってやみません。



文化服装学院の後は「のうのう能」
今日は三連戦でした。

今日の三連戦を皮切りに、火曜日までの5日間で10公演も催しがございます。
そして水曜日は「高砂」の申合せ。

今年は、きっと飛躍の年ですね。イヤになる程忙しい。


でも、私はやはり能が好きなんですね。
このハードスケジュールを楽しんでいます。


山場はやはり、2月5日のの緑泉会での「高砂」

自分の中で、今年は勝負の年と決めているのですが、その中での今年最初のシテ。

張り切ってやります。
「高砂」は、思う存分自分が出せる役なので、楽しみです。
一生懸命、暴れまくろうと思います。
どうぞ宜しくお願いしたします。

私の精一杯の「高砂」、どうぞ応援下さい。
チケットご希望の方は、ホームページからご連絡下さい。

さあ、頑張るゾー


at 23:34|Permalink

2006年01月23日

能楽サークル新規募集

札幌から帰って来て、今日は沼津に稽古できております。
沼津は暖かいですね。


ところで昨年春より始まりました、銀座と江戸川区での能楽サークルも、発足より一年たちました。
会員の方も、すっかり謡と仕舞に馴染んでまいりまして、稽古を楽しんでおります。

入会は随時受け付けておりますが、最近嬉しい悩みが出てきました。

現在の会員の方が、力をつけてきたので、新しく入られる方と一緒に稽古するのが難しくなってきました。

そこで思い切って、2月から新規クラスを募集することにしました。

銀座、江戸川区とも、全くの初心者を対象としています。

和物のお稽古にご興味のある方、この機会に始めてみませんか。
体験参加も受け付けております。

また、今までは基本的にはお断りしておりました、経験者の方の募集も始めます。
経験者の方は、今のクラスか新規クラスか、希望によって選んでいただきます。

詳細は、当ホームページのお稽古欄をご参照下さい。
不明な点はお気軽にお尋ね下さい。


at 18:54|Permalink

2006年01月21日

大般若

今日は札幌にて蝋燭能。
人の高さ位ある雪の中、ヒンヤリとした蝋燭能が行われました。
なかなか良い雰囲気でした。

私は「大般若」のツレの龍神をさせていただきました。
「大般若」は梅若六郎氏が復曲した珍しい能ですが、ダイナミックで躍動的な能です。

龍神は良い役でして、なかなか格好良く出来たのではないでしょうか。

この催しは、なんとDVDになるようです。
興味のある方は、是非DVDをご覧下さい。私も、出来上がりが楽しみです。


at 22:09|Permalink

2006年01月20日

温度差40度

一昨日、シンガポールより戻ってきました。

朝着いて、昼からお弟子さんの稽古。いやあ、我ながらよく働きます。

ただ、頭がすぐに切り替わらない。
つい、お弟子に英語で注意してしまいます。いやはや。

ところで、今日から3日間、札幌にて能公演。

札幌に着いてびっくり。
凄い雪。そして、気温はマイナス10度。
一昨日まで、30度を越えるところで生活していたから、体が馴染まない。
気温差はなんと、40度!!!


at 17:44|Permalink

2006年01月17日

シンガポール第一便 5

授業の話をしてないですね。

私の役目は、アジア各国から集められた役者さんに、能の技術を教えることです。
面白い学校でして、学生達は、アジア人によるアジアならではの演劇を作ることを目指して、アジアの伝統演劇を勉強しています。
能の他に、中国の京劇・インドのクーティヤッタム・インドネシアの宮廷舞踊を勉強しています。

やりがいのある仕事です。
なんといっても、学生達は皆プロの役者か、もしくは役者の卵です。とても取り得が良く、すぐに覚えてしまいます。

仕舞は、一緒に何度かやるとだいたい覚えます。
ただ、謡はやはりなかなか覚えられないようですね。まあ、無理も無いでしょう。私も、インドの言葉の歌を覚えろと言われたって、なかなか覚えられないでしょう。

でも、今やっている「屋島」は、シテ謡を謡いながら動く型がたくさんあるので、シテ謡は覚えなきゃ始まらない。

あまりにも覚えないので、先週の土曜日に、少しキツク言ってみました。

「シテ謡のことを、Shite Song と訳しているけど、これは歌じゃない。シテのセリフです。
あなた達が、何か演劇で役を演じる時、セリフを覚えなければ、演技出来ないでしょう。
だから、シテ謡は絶対に覚えなければならない。」

するとどうでしょう。月曜日には、ほぼ完璧に覚えてきました。
インド人やメキシコ人やマレーシア人が
「kyo o no syu ra no  ka ta ki ha ta so」(今日の修羅の 敵は誰そ)
なんて謡ってる姿は、壮観ですよ。


at 14:04|Permalink