2005年10月

2005年10月28日

嬉しい悲鳴

昨日は、昼は「源心庵能楽サロン」、夜は「ぎんが能楽サロン」と大忙し。

源心庵は、第1回目。人が集まるかヒヤヒヤしましたが、定員一杯のお客様。
オプションの仕舞の体験も、多くの人が申し込んで嬉しい悲鳴。

これから全3回で、能の魅力を余すとこなく伝えられればと思います。


夜は、毎月恒例の「ぎんが能楽サロン」。今日も超満員の熱気ムンムンのなか、楽しく能の話をさせて頂きました。
この会の特徴として、お話のあとは参加者を囲んでのコーヒータイム。楽しい一時です。
今日も、いろんな予期せぬ質問など飛び交って、刺激的な時間でした。

この「ぎんが能楽サロン」、次回はいよいよ最終回。
最終回は、なんと日本に数少ない、平家琵琶の奏者・新井素子先生をお招きしての特別版。
いつもの私の話に続いて、滅多に聞くことの出来ない平家琵琶の生演奏をお聞きいただきます。題材は、「頼政」です。面白いことになりそうです。

しかしこの最終回、既に9月の段階で定員一杯。
連続満員記録を更新中の、この「ぎんが能楽サロン」においても、最速で売り切れました。
只今、キャンセル待ちを受け付けております。

主催者としみじみと語ったのですが、「能楽サロン」を始めた一年前は、お客様が集まるか心配でしょうがありませんでした。
早く売り切れて困るなんて悩みは想定外。
まさに嬉しい悲鳴。


ここで皆様にお知らせです。この「ぎんが能楽サロン」、大好評につき、来年も継続して行なわれることになりました。
詳細はおって連絡します。

第二期能楽サロンも、どうぞよろしくお願い申しあげます。


at 23:29|Permalink

2005年10月26日

能楽サロン

今日は、鎌倉の「県民のための能を知る会」に、行ってきました。
平日の、朝昼公演という、一般の興業形態のすき間を埋める催しとして、長年定着している催しです。


さて、今日をはさんで、昨日は沼津にて「御用邸能楽サロン」、明日は葛西にて「源心庵能楽サロン」、夜は市川にて「ぎんが能楽サロン」と、能楽サロンが続きます。

「能楽サロン」とは、サロン(文化交流の場)の雰囲気で、能の様々な魅力を紹介してゆく集いの場です。

おかげさまで大好評でして、どの会場も満員の盛況を見せております。
訪れて下さった方に、少しでも能の魅力を紹介出来ればと思っております。
サロンの様子に関しては、随時報告いたします。
どうぞよろしくお願いします。


at 17:14|Permalink

2005年10月20日

戦士の休息

今日は、北欧から帰って以来、初めてのオフ。北欧の前は、いつがオフだったのかもう忘れた。とにかく、久々のオフでした。北欧公演で日本を空けたため、日本での仕事がキツキツになっております。

この時期になると、年内のスケジュールがすべて出ます。12月にはデンマーク公演が控えているので、またハードスケジュールが続きます。一応、年末を除くと今年はあと4日は休めることになっていますが、果たして本当に休めるのでしょうか。

で、この久々のオフに何をしたかというと、久々に英会話に行きました。

私のお弟子さんに、何ヶ月に一回、恐る恐るお稽古に見える方がいらっしゃいますが、私はその方の気持ちが良く分かります。
普段私はお弟子さんに、
「稽古場に来てお稽古するだけでは身に付きません。家でもしっかり予習復習をしましょう。」
などと言っておりますが、英会話に関しては私にも当てはまります。

というより、身を持って悪い見本を示しています。
やはり、たまに行って、チョコッとやるだけじゃあ、身に付きませんね、何事も。


at 23:47|Permalink

2005年10月16日

御礼

今日は、明治大学の能公演でした。
ご来場下さいました方々に深く御礼申し上げます。


うーん、つかれました。
今日は、最初に独りで解説して、能も勤めました。

かなり気合を込めて演じました。ただ、その気合は空回りしていたように思います。

ふうー、疲れた。

「善界」は大変な能です。

少し、不完全燃焼を感じます。

絶対にリベンジします。こんな気持ちになったのは初めてです。


at 23:24|Permalink

2005年10月15日

母校に錦

昨日、今日と四日市・名古屋で公演がありました。
ここのところ、毎週お泊まりの仕事。秋は忙しや。

ところで、明日はいよいよ明治大学にて能公演を行います。

いつもシテの前というのは落ち着かず、イライラするのですが、これだけ忙しいと、イライラする間もありません。
かえって自然態で望めそうです。


大学時代、私は政治経済学部でしたが、何故か日本民俗学のゼミをとっていました。

日本の祭は、能に限らず全ての芸能の原点です。その原点を見直そうと、柳田国男の「日本の祭」を勉強しました。
ゼミの担当の後藤総一郎先生は、私に能の成り立ちから現代に至るまで、いろいろ教えて下さいました。
私が能楽師になると言った時は、厳しい言葉で送り出して頂いたものです。
能楽師として独立したときは、本当に喜んで下さり、後藤先生とさらなる精進を誓いました。

その後藤総一郎先生は、2年前亡くなってしまいました。

明日、能が行われるホールは、昔ゼミ室があった建物の跡地に建てられました。
後藤先生と学んだ校舎はもうなくなってしまいました。

私の能を見ることを楽しみにしていた後藤先生に、明日の能は捧げたいと思います。


at 23:50|Permalink