2005年09月

2005年09月30日

能から長唄へ

今日は、長唄協会主催の、「能から長唄へ」という催しの手伝い。

能の「石橋」と長唄の「連獅子」、また能と長唄の「船弁慶」の聞き比べでした。

舞台上で聞き比べると、当たり前ですが良く似ています。
そうはいっても、私たちはさすがに違いは一目瞭然に判ります。
「あ、ここの寸法が違う」 「ここは長唄の方が長いなあ」

ただ、一般のお客さんはどこまで判ったんでしょう。
「なんだ、同じもの2回やりやがって」
なんて思った人もいたかもしれません。

まあ、能と長唄の区別がつかない人もたくさんいるご時世。しょうがないですね。

ところで私は、職業柄よく着物で出歩きますが、よく落語家に間違えられる。
能と落語の区別はさすがにつくとは思いますが、能楽師と落語家の区別はあまりつかないようです。



at 23:22|Permalink

2005年09月28日

大好評 御用邸能楽サロン

今日は、第三回御用邸能楽サロン。

入門講座と謡と仕舞の体験講座をドッキングしたお得な講座を、皇太子の学問所であった部屋で行っております。
大好評で、今日も満員のお客様。

全6回にて能の魅力を紹介しながら、謡と仕舞も体験できます。
今日の入門講座は、講座のメインともいえる、「能装束の魅力」がテーマでした。

参加者は、滅多に見れない貴重な能装束の数々を身近に見ることが出来ました。
質問もバンバン出て、大変な盛り上がりでした。

次回のテーマは、「能面の魅力」です。
この日も、貴重な能面の数々を間近に見れる絶好のチャンスです。
どうぞ宜しくお願いします。


大好評のこの「能楽サロン」、来月より東京でも始まります。
場所は、江戸川区北葛西の行船公園内の源心庵。
期日は、10月27日(木)、11月10日(木)、12月1日(木)の全3回。
詳細は近々HPにアップします。メールでのお申し込みも受け付けております。
どうぞ宜しくお願いします。


at 23:10|Permalink

2005年09月27日

明治大学 能公演

今日は石和薪能。連日の舞台で、休む間も(日記を書く間も)ありません。

ところで、来月、10月16日、13:30より、に母校の明治大学のアカデミーホールというところで、能公演を行うことになりました。
演目は「善界」です。シテは私が勤めさせていただきます。

明治大学博物館が、この秋「江戸時代の大名展」という展示を行い、その関連企画として「知る・観る・能の世界」という公演が企画されました。

江戸時代の大名といえば、武家式楽として能との結びつきはたいへん古いものでございます。
その武士が愛した能の素晴らしさを、紹介できればと、考えております。

前半は能の観かた、楽しみ方を私がお話させていただき、後半は実際に能の舞台をご覧いただきたいと思います。
明治大学の教養講座もかねておりますので、初心者にも分かりやすく、楽しく能の世界へご案内するつもりでおります。

入場料は、ナンと無料。

多くの方にお運びいただきたいと、願っております。
詳細は当HPでも順次、紹介させていただきますが、取り敢えず下記の明治大学のHPをご覧ください。

https://academy.meiji.jp/ccs/top/nounosekai.pdf

上のアドレスをクリックしても見れません。お手数ですが、コピーして、アドレスバーへ貼り付けてください。




at 23:57|Permalink

2005年09月26日

飛んで跳ねて

九皐会の別会が終わりました。

「卒都婆小町」と「正尊」という大曲2番。
私は、「正尊」の立衆、つまり切られ役です。

この立衆は、切られる時が最大の見せ場なのです。
普通に座るだけから、飛び安座。前方宙返りや仏倒れ(体を真直ぐに保ったまま後ろへ倒れこむ)などといった大技まで出てきます。

私は今回は、前方宙返りにて華々しく死にました。
おかげで背中から腰にかけて痛いです。

23日は緑泉会にて「張良」の龍神を勤めました。
これも、飛んだり跳ねたりと動き回る役です。

最近、体が重くなってきて、動きがニブイような気がします。
少し動くと、ハアハアゼイゼイ。
体を鍛えねば。


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2005年09月21日

忙しや

北欧公演から帰って、10日以上たちました。

いろんな人から、「北欧は、涼しくてノンビリしましたか」
と言われます。
そのたびに、「いえいえ、仕事で行きましたから、ノンビリは出来ませんでした。」
と、答えます。

実際、公演のない時もリハーサルをしたり、新聞やTVの取材があったりと、結構忙しかったんです。

ただ、日本に帰ってからの殺人的なスケジュールを思うと、やはりノンビリしていたのかなあと、思います。
なにせ、北欧に17日間も行っていましたから、その分お弟子さんの稽古日などが過密となってしまいます。実際、7・8・9月は、一日も休みがありません。

何といっても、日本に帰ってから、ほとんどパソコンを開けていません。日記の更新がほとんどなされないまま。
北欧では、ナンヤカンヤ言いながら、よく日記を書いていたなあ。特に、何もないシーエンという田舎町では、毎日日記が更新されている。


at 10:32|Permalink