2023年02月17日
2023シンガポール第1便 4
先日の日記に書きましたが、2月13日より、シンガポールでは新型コロナウイルスの規制は全て解除されました。
先週までは、電車やバスなど公共交通機関に乗るときはマスクが必要でしたが、今は必要ありません。
街中では、マスクをしている人は少数です。
私がコロナの話をすると、「たいへんだったよなあ」などと、過去形で語ります。
シンガポールでは、コロナはもう過去のものという認識のようです。
日本で読んだ新聞記事によると、シンガポールではすでに9割の人がコロナに感染しているので、集団免疫が出来ているそうです。
まだ4分の1の人しか感染していない日本と、大きく違うのはその点です。
もっとも、シンガポールでも今でも日に数百人は感染者が出ているそうです。
東京23区ほどの広さに570万人が住んでいるシンガポールという国の規模を考えると、そんなに少ない感染者ではありません。
しかし、土地も資源もないこの国は、外国から人とモノとカネを集めなければ立ち行かないのでしょう。シンガポールでは、完全にウィズ・コロナの方向に舵をきっています。
シンガポールでも、去年の夏までは世界有数の厳しい規制が引かれていたそうです。
ロックダウンされ、街には人通りが消えたそうです。
そんな国が、半年後はこんな風になっています。
日本も、そのうちこのようになっていくのでしょう。
そんなシンガポールにいると、コロナのことはつい忘れてしまいます。
街に食事に行くときは、マスクはせずに外出します。
基本的に食事は一人だから、誰とも会話しません。食事はホーカーズという野外の屋台村で食べますので、風通しもよく、換気はばっちりです。確かにマスクをする必要性は感じません。
マスクなしで外出すると、最初は何だか罪悪感を感じましたが、すっかり慣れました。
稽古中は、最初はマスクしていました。しかし、だんだんしないことも多くなってきました。
なにせ、学生は誰もマスクをしていません。
謡を謡うときはマスクをしますが、仕舞などで動くときは外すことも多いです。
連日30度を超える真夏のシンガポールですので、暑苦しいのです。
ふと思います。学生は誰もマスクをしていません。
くっついて大声出して謡っています。
休憩中は、学生らしく密になってじゃれあっています。
私を含め、誰も体調悪い人はいません。
学生も私も、全員3回以上ワクチンを接種しています。(先週までは3回のワクチン接種証明がシンガポール入国のためには必要であった)
私は何のために、誰のためにマスクをしているのだろう。。。。
多民族国家で、多様性を重んじるシンガポールですから、日本のような同調圧力はあまりありません。
マスクをしていても、奇異の目で見られることはありません。
中には、自分の意志でマスク着用を通している人もいます。
そんな中、困ったのは学生たちと食事をすることです。
今まで、Tiger Timeと言って、稽古の後に学生たちとよく飲んでいました。
Tiger Timeでは、シンガポールのローカルビールであるTiger ビールをたらふく飲んで大騒ぎをします。
シンガポールに来て5日経ちますが、まだ一度も学生たちと飲んでいません。
「コロナ禍の状況で、多人数での飲食は控えた方がよいのかなあ」
ついそんな気持ちになってしまいます。
kuwata_takashi at 22:30│Comments(0)│