2023シンガポール第1便 22023シンガポール第1便 4

2023年02月16日

2023シンガポール第1便 3

私が教えにいっているシンガポールの演劇学校「Intercultural Theatre Institute」は、とても特殊な学校です。

生徒は、アジア各国(たまにヨーロッパや南米)から集まってきた役者か役者の卵。
創始者は、故クオ・パオ・クンというカリスマ的演劇人です。

演劇学校なので当然、演技や発声の授業もあります。
音響や照明などのテクニカルな授業もあります。
それぞれ、シンガポールや海外から招いた講師陣が指導しています。

それだけだと、普通の演劇学校と同じです。特徴は他にあります。

この学校の大きなコンセプトは、アジアの古典演劇を学ぶことによって、アジア人の独自の演劇を創造することです。
そのために、必修科目として日本の「能」・中国の「京劇」・インドの「クーリヤッタム」・インドネシアの「ワーヤン・オン」を学びます。

アジア人が古代から大切にしてきた、表現方法や身体の使い方、また発声方法など学んで、それぞれの役者としての表現に生かしていくというのが最大の特徴です。
その一環として、彼らは朝8時から太極拳まで習っています。

これまで、様々な学生を指導してきました。
最初にこの学校を訪れて第1期生を教えたのは、2002年です。
それ以来23年。今回教えるのは13期生から16期生までの4学年です。


私が訪問するより前に、喜正先生が1月中旬から3週間以上滞在して、基礎をみっちり指導しています。
入れ替わりで私が、お稽古を2月中旬から引き継ぎました。

もう基礎は出来上がっているので、3月中旬に行う発表会に向けて実践稽古を積んでいます。

もう着物も自分たちで着れます。

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能面を着けてのお稽古も進んでいます。

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能「紅葉狩」で6人が三角形に並ぶところなんかも、こんなにきれいに立ち並びます。

窓から見えるヤシの木が、南国風情があって良いですね。

この後も、お稽古状況をちょくちょくお知らせします。



kuwata_takashi at 20:00│Comments(0)

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