2016年09月

2016年09月26日

またもや旅芸人

明日から和歌山公演です。おなじみの文化庁巡回公演です。

和歌山市は、ひそかに行きにくい場所です。
新幹線で新大阪に出て、そこから特急で1時間ちょっと。

東海道新幹線に乗るので、ついでに沼津と富士でお稽古です。

とにかく忙しい毎日なので、こういう風に効率よく移動できる時は、なるべく予定を組み込みます。

結果的に、ますますハードな移動となります。

昨日は、沼津でお稽古。
新幹線と在来線で沼津駅まで行き、お稽古をした後、富士市に移動です。

今日は朝から富士市でお稽古です。
富士は富士ロゼシアターと宮島サロンと、二か所お稽古場があります。

バスやタクシーやお弟子様の車などを駆使して、稽古場を回ります。
普段は、これらのお稽古場は自家用車で回ります。
改めて公共の交通機関での移動は疲れます。

静岡県ではもう一か所富士宮にお稽古場がありますが、今回は回るのは無理でした。


静岡県で三か所お稽古した後、和歌山市に移動です。

東海道新幹線・新富士駅から名古屋までこだま。名古屋から新大阪までのぞみ。新大阪から和歌山までは、JR特急くろしお。

この仕事をしていると、乗り物に強くなります。

新富士から和歌山まで4時間半位。
長旅です。


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2016年09月19日

藤村健師 追善謡会

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私の最初の師匠・藤村健先生が亡くなられて一年が経ちました。


先生の命日である9月18日に近い19日に、藤村健先生を偲ぶ謡会が、明治大学能楽研究部のOB達によって行われました。

会場は、藤村先生が春秋の素人会に長年使用されていた杉並能楽堂。
懐かしい思い出が詰まった能楽堂です。


先生は、私に能の魅力を伝えてくださいました。
そして、能楽師になりたいという私の突拍子もない願いを叶えてくださいました。

藤村先生には、尽くしても尽くせぬ恩があります。

舞台で謡っていると、藤村先生のことを思い出しジーンときます。

精一杯、手向けの謡を謡いました。


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2016年09月11日

祝 広島カープ優勝 

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私が愛する、広島東洋カープが25年ぶりのリーグ優勝を果たしました。
なんとその試合、現地の東京ドームで観戦していました。

そんなこと言うと、「すごい騒ぎだったよねえ。よくチケットとれたねえ」
などと言われます。

私の家族は、近所のカープファンの友人たちと、定期的に家族ぐるみでカープ応援に出かけています。
だいたい土日に仕事が入ることの多い私に合わせて日程が組まれます。

7月以降の土日で、私が空いていて首都圏でカープの試合があるのは9月10日だけだったので、7月のチケット発売日に、4家族分15枚チケットを買っておいたのです。

その時は、まさか優勝が決まる試合になるなんて思ってもいませんでした。


当日は大興奮でした。
先発投手は、カープを優勝させるために、アメリカで21億円ともいわれる契約を蹴って戻ってきた男・黒田博樹投手です。

試合は、黒田投手の気合のピッチングもあり、快勝。

打っては、次代のカープを支えるといわれる鈴木誠也選手の2打席連続ホームラン。

そして優勝を決めたウイニングボールは、黒田投手と同じく、カープを優勝させるために阪神タイガースから帰ってきた男・新井選手が捕りました。

まさに、漫画のような出来すぎた展開で、見事東京ドームで胴上げとなりました。


なにせ、25年ぶりです。
思うところはたくさんあります。

9回表、東京ドームを埋め尽くしたカープファンたちが、「優勝するぞカープ」とコールを送り続けていたところから、
「本当に優勝するんだ」と思うと涙がとまりませんでした。


試合後、地元に帰って妻と子供を家に送ると、パパ達で優勝祝賀会です。
地元の店で、遅くまでじっくりカープ談義でした。
道行く人が、わざわざ店まで入って来て「おめでとう」と祝福してくださいました。
確かに、夜中にカープのユニフォーム着たおじさん達が気勢をあげていれば目立つでしょうね。


翌日は九皐会定例会でした。
前日騒ぎすぎて、声がかすれています。
枯れた声を悟られないようにそーっと楽屋入りすると、九皐会の方々も次々にお祝いの言葉をかけてくれます。

10日はたまたま、NHKがテレビで全国放送していて、多くの人たちがカープに優勝の場面をテレビで見ていたそうです。

本当によかったです。
ここ1~2週間は、そわそわして仕事が手につかない状態でした。

幸い、ここのところ大きな役や、出の遠い曲などなくて助かりました。

ホッとしたので、これからは稽古に励むぞお。。。
イヤ、日本シリーズが終わるまで無理かもしれません。



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2016年09月06日

台東薪能

夏は、薪能が数多く開催されます。

8月28日は、小金井市の小金井公園にて「小金井薪能」

これは残念ながら、雨天により室内で行われました。
番組は津村禮次郎師による「紅葉狩 鬼揃」
華やかな舞台でした。


9月4日は、豊橋市の吉田城趾にて「吉田城薪能

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中所宜夫師による「羽衣」が、美しく上演されました。


9月6日は、浅草寺境内にて「台東薪能」です。

浅草寺の本堂を背景に行われるこの薪能は、東京都内でも有数の素晴らしいロケーションです。
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番組は、観世喜正師による「高砂」と、坂真太郎師による「鉄輪」

今年は、8年ぶりに野外で開催されました。
浅草寺の工事やら雨等で、しばらく浅草公会堂での上演が続きました。

浅草公会堂も、雰囲気のある会場ですが、やはり浅草寺をバックに繰り広げられるスペクタクルには叶いません。

台東薪能の名物に、江戸時代から続く町火消しの「新門」さんによる木遣りの上演もあります。

木遣りの後、火入れの流れは、何とも言えない風情です。

この薪能の舞台作りも、新門さんが行います。

現代の鳶職人が、威勢よく舞台を作ります。


その横で、私達も能の準備をしています。
作り物を作っていると、麻ヒモが足りなくなりました。

新門さんなら持っているだろうと思い、聞いてみました。

「はい、ありますよ。すぐ持ってきます」
威勢よく持って来たものは、、、

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麻の葉でした。

「??????」

麻の葉を裂いて、縒ったものが麻ヒモであることを、初めて知りました。

さすが新門さん。麻ヒモにもこだわりがあります。







kuwata_takashi at 23:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)