2007年05月

2007年05月26日

大阪九皐会

今日は大阪九皐会。
番組は「俊寛」と「鉄輪」
私は「俊寛」のツレ(成経)と「鉄輪」の地謡。

「俊寛」のツレはとても気を使います。
舞台進行が現代劇のように進むので、役者同士の絡み方が難しいのです。

だいたい能というものは、リアルな表現を避け、様式的に演技をするものですが、「俊寛」のような劇的な曲であまり様式的にやっちゅうと、
「それでは芝居にならない。」
と言われます。


かといって、今度は芝居っ気出して劇的に演じると、

「それでは能にならない」

ということになってしまいます。

そのちょうど良い範囲内で、ズバッと演じられるのが、良い演技なのでしょう。

「俊寛」
やりがいのある曲です。
クセの構成も劇的で面白い。
いつか挑戦したいと思います。



帰りの飛行機は、7時発の便を予約していたのですが、早く空港に着いたので、6時発の便に変更してもらいました。

「よしよし、1時間早く乗れたぞ」

何故か得した気分で座席でくつろいで、離陸を待っていると、機内アナウンスが流れます。

なんと、機体故障で6時発の便は欠航になると言ってます。

だったら乗る前に、イヤ飛行機を変更する前に言ってくれよ……

かくして、慌て飛行機から降り、長蛇の列のカウンターに並んで、やっと当初乗る予定だった7時発の飛行機に変更してもらいました。

なんだ、どうせ同じ時間になるんだったら、最初から変更なんかしないで、ゆっくり空港でビール飲んでいれば良かった……


at 21:22|Permalink

2007年05月25日

大阪は近し

今日は大阪九皐会の申合。
10時からの申合ですので、朝早く家を出なければなりません。

東京から大阪へ、一般的にはどの交通機関で行くでしょう。

調査した統計を見たことありますが、新幹線が飛行機を圧倒していました。
だいたい、広島あたりで新幹線と飛行機が逆転します。
ですから、飛行機の運賃を見ると、早割や特割を使えば岡山までは新幹線より安く設定されています。

東京・大阪間は何故新幹線利用が多いか?
理由は単純。
空港に行くのがめんどくさいからです。
東京の人は、羽田空港へのアクセスを嫌がります。

でも、私は大阪へはいつも飛行機で行きます。
その理由も単純。早割や特割を使えば新幹線よりはるかに安いからです。

実は私の家から100メートルもいかないところに、羽田空港行のリムジンバスの停留所があります。
乗ると、羽田空港まで直通で25分。
15分間隔で運行しているので、とても便利です。

今朝は、家を6時13分ころ出かけて、6時16分のバスに乗りました。
7時発の飛行機に乗って、大阪の伊丹空港に着いたのは8時前。

なんと、家を出てからまだ1時間45分しか経っておりません。
月2回、町田市の玉川学園までお稽古に行っておりますが、玉川学園までは、地下鉄を乗り継いでだいたい2時間位かかってしまいます。

なんだ、大阪って、町田より近いんだ。


ただ、スゴイ眠いときは、新幹線で行きます。
飛行機だと、乗ってる時間は正味50分ほど。
眠りにつくことには大阪に着いております。

新幹線だと、2時間半グッスリ寝れます。
この差は大きいです。

あ、そういう時は必ず新大阪行の新幹線に乗ります。
起きたら博多では、申合に間に合いません。


at 23:49|Permalink

2007年05月16日

濡れ衣

今日は、国立能楽堂の定期公演。
夜の催しですので、昼過ぎまでゆっくり出来ます。

これ幸いと、溜まった事務仕事と原稿書きに取り組みました。

とにかく、膨大に事務仕事が溜まってます。
なかなか終わりません。


何故、そんなに溜まっているのかと申しますと、勘違いからでした。

一週間程前、パソコンが急に起動しなくなりました。
パソコンは、ビスタ搭載の最新機種です。
買ってまだ2ヵ月半です。

「そんなバカな。まだ買ったばかりなのに……」

そのことを知人に言うと、

「あ、やっぱり」
「ビスタパソコンって3ヵ月位たったら、急に動かなくなることがあるらしいよ」

各方面で、不調が伝えられるビスタパソコン。
ついに、我がパソコンにも来たかと観念しました。

「しょうがない、修理に出すか」

なかなかヒマがなくて、一週間位持っていけません。

そんなこんなで、膨大に仕事が溜まってしまったという次第です。

イヤ、ただの言い訳です。
パソコンが動かなくても、出来る事務仕事はたくさんあります。
でも、仕事を先送りにする口実として、パソコンが動かないってのは、絶好だったのです。


昨日、やっと買った店に修理に持って行きました。

怒っているとアピールすれば早く直してくれると聞いたことあります。

私は鼻をふくらませて文句言いました。

お店の人は冷静に私のパソコンを起動してみました。

すると……
何事もなく動きました。。。。

お店の人は言います
「うーん、私たちサポートの人間にとって、何事もなく動いてしまうのが一番困るんですよね」

ハハハハ……
私も困りました。

家に帰ってパソコンを今までと違うコンセントに差し込むと、普通に動きだしました。

原因は、多分コンセントの接触不良でしょう。


昨日から、今朝まで、快調にパソコンは動いております。

濡れ衣着せてゴメンナサイ。


at 21:36|Permalink

2007年05月05日

人・人・人

今日、こどもの日は鎌倉能舞台にて「県民のための能を知る会」

番組は「鍾馗」
そうです。五月人形の鍾馗様に因んだ能ということで、端午の節句にふさわしい演目です。

上演時間40分程の短い曲ですが、この曲はなかなかややこしい構成です。
実は私は全くの初物(初めて関わる曲)だったのですが、とにかく囃子との合い方が複雑で、油断していると上手くいかなくなります。
とはいえ、全体的には爽やかな構成ですので、楽しく謡えました。


さて、いつも通り朝・昼2回公演を終えて夕方外へ出ると表はとにかく人・人・人

鎌倉能舞台は、鎌倉大仏のすぐ横にあります。
それだけで察しがつきますが、とにかく凄い人。
最寄り駅は江ノ電の「長谷」ですが、なんと江ノ電に乗るのに何10分も並ぶらしい……

ハア、ディズニーランドのアトラクションじゃあるまいし……
バスやタクシーは全く動きません。

しょうがない、歩くか。

周りを見ると、「鎌倉ハイキングマップ」など手にしてハイキングを楽しんでいる人ばかり。

そうか、みんな好き好んで歩いているんだ。

そう思うと、一転楽しいハイキングに変わるから不思議です。
爽やかな五月晴れのもと、古都・鎌倉を堪能いたしました。


at 18:30|Permalink

2007年05月01日

三島こども教室発表会

ゴールデンウィーク前半は、伊豆にて子供三昧。
まず土曜日は、伊豆の国市にて、狩野川薪能子ども能の稽古。
今回、台本を大きく変えたたので、苦戦しております。
去年と同じ所は、子供達もあっさり出来ます。

子供って、見て覚えるんですね。
見たことないものは、いくら言っても分からないのに、何度も見ている去年と同じ所は、教えなくても自分たちで勝手にやってるのが面白いですね。


昨日は、三島の伝統文化こども教室の発表会。

この教室は、三島の日本舞踊の先生が中心となって、子供達に日本舞踊や礼儀作法を教えています。
たまにゲストの先生を招いて、様々な日本の伝統文化を体験させております。
今年度は、三味線と能の仕舞を体験いたしました。
仕舞は私が指導して、稽古は都合4回だけでした。

その発表会が、昨日三島市文化会館小ホールで行われました。
日本舞踊の先生の社中のお浚い会に、伝統文化こども教室の子達も参加したのです。

子供達は、日本舞踊を踊ったり、三味線弾いたり、仕舞を舞ったりと大忙し。

まず番組の冒頭に、日本舞踊と三味線の発表があります。
中には、こども教室の他に個人的に日本舞踊を習っている子供もおります。
その子達は、教室の発表とは別に舞台に出ています。

午前中、二つも三つも舞台に出て、流石の子供達もグッタリ……
するわけもなく、楽屋で大はしゃぎ。

どうも、午後の仕舞の発表が心配なのは、私だけのようです。


独り心配している私は、元気よく遊び回る子供達を、リハーサル室へ引っ張って最後の稽古をしました。

流石に上級生は、完璧。
日頃から日本舞踊を稽古しているだけあって、動きも様になっています。
下級生は……
怪しいところもありますが、まあ楽しそうに舞っています。
就学前の子供も3人いるのですが、その子達は……
きっと何をやっているのか、本人も分かってないのでしょう。
一緒に舞っているお姉さんについて、何とか動いてます。

最後のお稽古を終え、いざ舞台。

考えてみれば、日本舞踊のお浚い会で仕舞を舞うのも変なのですが、子供達には何の違和感もないようです。

何と言っても、子供には華があります。
登場しただけで場内が和みます。
後ろで謡っている私の顔も緩みます。
きっとお客さんもニコニコしながら見てたことでしょう。

子供達は、舞台上でみな元気よく舞ってました。

わずか4回のお稽古でしたが、子供達にとって、こういう機会を持つことが出来たことは、かけがえのないことでしょう。

教えている私が言うのも何ですが、とっても羨ましいです。


at 13:29|Permalink