2023年11月03日

岡山後楽能


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今日は、岡山後楽園にある能舞台にて岡山後楽能。私は、能「玄象」のツレを演じました。

ここの舞台は、このように野外にありたいへんに趣のある佇まいです。

毎年11月3日に、「岡山後楽能」は行われておりますが、例年だとこの時期は野外だと結構寒いのです。
風が吹くと震えながら舞台に立っておりましたが、今年は大変な暑さ。
28度くらいあったそうです。11月に夏日だったのは14年ぶりだそうです。本当に今年の暑さは異常です。

そんな中、装束を着て舞台に上がりました。汗が吹き出てきます。
舞台に屋根はあるのですが、秋の傾いた日差しは容赦なく照り付けてきます。

ただ、お客様は爽やかな陽気で和やかに鑑賞できたと思います。

終演後、岡山駅で知らないご婦人に声をかけられました。

「先ほどの舞台、素晴らしいかったです」

こういうことは、たまにあります。このように能舞台以外で声をかけていただくのはとても嬉しいことです。
ほっこりした気分で、岡山を後にしました。


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2023年10月22日

「茉莉会」静岡教室発表会

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私の社中のおさらい会がありました。

今回は、沼津と富士の三教室の合同発表会でした。

コロナ前は2年に一度開催していましたが、今回は2018年以来5年ぶりの開催になりました。
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会場は、富士ロゼシアターの和室です。
とても雰囲気の良い部屋です。窓からは富士山がキレイに見えます。(今日は、雲が多くて富士山はあいにく隠れていました)

この和室の庭には、こんなものもあります。
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京都の龍安寺のつくばい「吾れ、唯足るを知る」の複製ですね。
なかなか面白いものです。


久しぶりのおさらい会ですが、皆さま生き生きと謡って舞っていました。
会員一同、精一杯の舞台でした。

来月11月19日には、東京の教室の合同発表会があります。
さあ、芸術の秋の復活です。


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2023年10月21日

復曲能「成田山」

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九皐会の先輩・鈴木啓吾さんが復曲なさった能「成田山」が上演されました。

鈴木啓吾さんのご実家の近くのお寺・大巌寺の開山450年を記念する法要の記念行事として、このお寺の開祖・道誉上人をシテとする能が奉納されました。

この大巌寺というお寺は、たいへんに歴史のあるお寺で、徳川家康との関係も深いそうです。
淑徳大学やその付属校の経営も行っている大きなお寺です。
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この能を復曲にあたり、出演者は何度も集まって打ち合わせとお稽古を重ねました。
復曲は、とにかく覚えるのが大変です。

一回しか上演されないのに、地謡を全部覚えなければなりません。この苦労は並大抵のものではありません。

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会場は、上に写真を載せましたが、ご本堂の前のスペースです。
少々狭くて、演者は大変だったようですが、荘厳な雰囲気での演能となりました。



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2023年10月07日

沖縄公演 「首里」

三連休の初日、沖縄公演に行ってきました。

 

東京はだいぶん涼しくなってきましたが、沖縄は30度を超えて未だ夏です。

 

今回は首里城再建を応援するため、能と組踊のコラボレーションの公演です。

能「羽衣」と組踊「稲まづん」の公演をそれぞれおこなって、最後は能と組踊の役者が出演する創作舞踊劇「首里」の公演です。

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会場は、「国立劇場おきなわ」

主に琉球舞踊を上演するために建てられた国立劇場です。

今回は能舞台風の舞台設えです。

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舞台から見た観客席はこんな感じです。
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日本には、現在演劇を行う国立の劇場は、歌舞伎と文楽を主に上演する「国立劇場」、能楽をおもに上演する「国立能楽堂」、オペラを主に上演する「新国立劇場」、文楽を主に上演する「国立文楽劇場」、そして「国立劇場おきなわ」があります。(他に落語や演芸がメインの国立演芸場)

 

私は、これで「国立文楽劇場」以外の劇場の舞台で公演する機会を得ました。

「国立文楽劇場」は、、、、文楽と能のコラボレーションでもない限り機会はなさそうです。

 

 

眼目の創作舞踊劇「首里」は、意欲的な作品です。

シテは、組踊の創始者である玉城朝薫。

その創始者が昔のことを懐かしみながら、劇中劇の形で組踊が挿入されます。

 

玉城朝薫は、組踊を作り上げるにあたって、能をかなり参考にしたということですので、組踊は能に近い舞踊です。

能と組踊の相性は抜群です。

なかなか、楽しい演目でした。

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それにしても、今回の沖縄公演はハードでした。

 

金曜日に九皐会の申合と稽古能を終えて、16時半の飛行機に乗り、那覇空港に着いたのは19時半ころ。

すぐ国立劇場へ向かい、20時から21時半までリハーサル。

 

翌朝は10時からリハーサルで、昼間に公演。

公演後はすぐ那覇空港に向かって、19時の飛行機で東京に帰りました。

沖縄滞在時間は24時間もありませんでした。

 

翌日は九皐会で「春日龍神」の地頭という大役をつとめます。

そんな中、慌ただしい旅公演でした。

 

三連休だったので、沖縄は観光客であふれていました。30度を超えているので、まだまだ泳げます。

観光客は、トロピカルなムードで楽しそうです。

そんな南国気分を味わうことなく、ずっと劇場内で過ごしました。

 

まあ、私たちは沖縄に行こうが札幌に行こうが、だいたいこんな感じです。

交通機関が便利になりすぎるのも考えものです。



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2023年09月18日

「絵馬」御礼

緑泉会「絵馬」、無事に終了いたしました。

去年まで使っていた喜多能楽堂が改装中なので、今年は矢来能楽堂での開催です。

九皐会のホームグランドである矢来能楽堂は、勝手知った舞台です。やはり圧倒的に演じ易いですね。

 

今回の緑泉会は能が一番しかないので、「絵馬」という大掛かりな能を演じさせていただきました。

「絵馬」は、ツレが3人も登場し、また大掛かりな作り物も必要です。

中入の装束替えも慌ただしいし、上演するのはかなり大変な能です。

 

その分、エンターテインメント性豊かな演目と言えます。

私も楽しんで演じました。

 

さて、この日も残暑厳しく、最高気温は33度でした。

お運びくださいましたお客様は、さぞかし大変であったことと思います。

 

当然、舞台上の演者もハードでした。

「こんな暑い中、こんな分厚い装束をよく着るものだなあ」と、自嘲ぎみにつぶやきます。

 

さて「絵馬」は、前場はほのぼのとした内容です。

一年の天気の祈願に、白い馬の絵馬をかけてお日様の恵みを求めるシテと、黒い馬の絵馬に雨の恵みをかけるツレが言い争いをします。結局は、両方の絵馬をかけて、お互い喜びます。

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シテとツレは、言い争いをしますが本当に喧嘩しているわけではなく、言葉遊びを楽しんでいる風情です。ほんわかとしたやり取りとなるように、謡の声を荒くならないように気を付けました。

二人で社殿にそれぞれの絵馬をかけるシーンは、何ともほのぼのしたシーンでした。

 

後場は、一転して荘厳な神話の世界です。

八百万の神々の頂点に君臨する天照大神がシテです。大ぶりに堂々と演じるよう心掛けました。

 

直衣という、能の装束の中でも天皇などに用いる大変格式の高い装束を着せていただきました。

なかなか良い雰囲気で舞えたと思います。

 

ゆったりとした中之舞を舞うと、ここからいよいよ「天の岩戸隠れ」の神話です。

天の岩戸を表す作り物の中に入って身を隠します。

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この作り物は、四方を布で覆われていて、姿が完全に隠れます。

能の作り物って、出入りのためにだいたいどこかは空いておりますが、この作り物は観音開きの扉を開けて中に入ると、360度完全に姿が隠れます。

こんな作り物は、他には道成寺の鐘しかありません。

 

道成寺の鐘の中では、必死になって装束を替えていますのでくつろぐことは出来ませんが、この「絵馬」の場合、作り物に入ると、少しホッとしました。

狭くて暑くて暗い作り物の中ですが、身体を楽にして少し休めます。

舞台では、後ツレが懸命の舞っているのに、舞台の真ん中でシテがくつろいでいるのは、なんとも可笑しな気分です。

 

ただ、完全にボーっとする訳にいきません。

ツレの舞の後、シテの謡があります。

ツレの姿は全く見えないので、ボーっとしていると終わりがどこだか分かりません。

囃子の演奏は、基本的に同じフレーズの繰り返しなので、よく聞いていないと、どこを演奏しているかわからなくなってしまいます。作り物の中で、懸命に囃子の演奏を聞いていました。

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ちょっと扉を開くと

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すかさず
手力雄命と天鈿女命に作り物の中から引きずり出されます。視覚的に面白いシーンです。


 

後場は、シテの天照大神、ツレのと手力雄命、三人の神様たちと楽しく演じられました。

三人の神様が居並ぶシーンは、とても有難い感じがします。

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神様を身近に感じていた昔は、きっと「ありがたや、ありがたや」と手を合わせる人もいたかもしれません。

 

今回の舞台は充実していたなあと、終わってシミジミ思いました。




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2023年09月15日

「絵馬」申合 ハードな一日

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今日は、3日後の迫ってきた緑泉会「絵馬」の申合でした。

朝9:30から、申合が始まります。
「絵馬」はツレも多く登場し、お囃子との兼ね合いも多い能なので、丹念に打ち合わせをしました。

色んな課題も出てきました。当日までに調整したいと思います。

さて、能のシテを演じる時、いつもは申合の後は休息日にしております。
申合とはいえ、能を一番演じた後は大変疲労します。
また、装束や能によっては作り物の準備等もあります。
それに、申合で生じた課題を調整するために、しっかりと稽古する必要があります。

だから、申合の後はあまり仕事を入れないのですが、今日は仕方がありません。
17日にある九皐会定例会の申合が、午後よりありました。

今月の九皐会では「梅枝」の地謡がついております。
観世流では、8人編成の地謡のうち後列の真ん中の左側が地頭という地謡のリーダーとなります。
地頭はある意味、一番の能にとってシテより重要な地位と言えます。
その両脇で謡う人は、地頭の意図をくんで、サポートする役となります。このポジションもかなり重い責任が生じます。

私は、九皐会の序列的に地謡では前列で謡うことがほとんどですが、この日は、地頭の左となり(地謡のナンバー3)の場所で謡うことになりました。
「梅枝」は、なかなかややこしい能です。大曲と言って差し支えないでしょう。
この難曲において、うまく地頭をサポートして謡わなければなりません。

たいへんな緊張感の中、なかなかしんどい思いをしながらなんとか乗り切りました。

今日は、これで終わりでありません。

九皐会申合のあと、来月の九皐会で上演される「春日龍神」の稽古能がありました。
この「春日龍神」では、なんと地頭の大役を頂いております。

地頭。。。。

何度かこの日記でも書いておりますが、シテより緊張します。
責任重大です。


今日は、何という日でしょう。
能のシテ、難曲の重要なポジション、能の地頭。

どれも、めったにないことです。
シテは年に3~4回、能の地頭は年に1~2回です。定例会の難曲で地謡を後列で謡うことなど、初めての経験です。

なぜ、この日にいっぺんに回ってくるのでしょう。。。

今日にむけて、この2週間くらい緊張しっぱなしでした。
何とか乗り切り、心の底からホッとしました。

今日重なった、「絵馬」のシテ、「梅枝」の後列、「春日龍神」の地頭。
これは、いずれもまだ終わっていません。それぞれ本番があります。

でも、本番は一つずつです。
今日を乗り切った今、けっこう気楽に望めそうです。


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2023年08月31日

緑泉会「絵馬」

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918日(月祝)に緑泉会にて、能「絵馬」を演じます。この能の見どころを紹介致します。

 

能「絵馬」は、賑やかな能です。


まず前場は、伊勢神宮にて新年の天気の祈願のため、白い馬(晴れの象徴)の絵馬を持った老人(シテ)と、黒い馬(雨の象徴)の絵馬を持った姥(ツレ)が言い争います。互いに和歌や故事などを引いてどちらの絵馬をかけるべきか争いますが、結局両方の絵馬をかけることします。

この双方良しのめでたい結末が、祝言性を大事にする能らしい演出です。この辺りの老人と姥のやり取りは、心がほっこりします。

 

後場は大スペクタクル能です。伊勢神宮のご祭神の天照大神(あまてらすおおみかみ)の有名な神話「天の岩戸()隠れ」を再現します。

 

悪い神様を懲らしめるため、天照大神は洞穴に隠れ、岩の戸を閉じて引きこもってしまいます。太陽の神様である天照大神が隠れたことで、この世は闇となりました。八百万の神々は、天照大神に岩戸を開けさせようと、岩戸の前で楽しく舞い戯れると天照大神は面白そうだなと思って岩戸を少し開けます。その隙間に天照大神を引きずり出し、世の中は再び光がさしてくる・・・ というのが「天の岩戸隠れ」神話です。

 

この有名な神話を、能「絵馬」では壮大なスケールで描きます。


まず天照大神(シテ)が神様の威厳を見せ神々しく舞った後、「天の岩戸」を表す作り物の中に入って、本当に姿を消してしまいます。


困った神々のうち、まず天鈿女命(あめのうずめのみこと)(が「神楽()」という独特の軽快なリズムの舞を、手力雄命(たじからおのみこと)()が「神舞」という力強い舞を舞います。この神舞は、極めて速く演奏され躍動的な舞を見せます。

この静から動への二つの舞を面白く思い、天照大神は作り物の戸を少し開けます。そこへ手力雄命が猛突し、作り物の中からシテの天照大神を引きずり出してしまいます。



このように「絵馬」は、天照大神・天鈿女命・手力雄命の三つの舞が楽しめ、さらに作り物に引きこもっているシテを強引に引きずり出す様など、見た目に鮮やかで、爽快な能です。


天照大神という日本随一の神様を、凛々しく演じたいと思います。

 


この公演では能「絵馬」の他、舞囃子「熊野」、狂言「狐塚」、仕舞など見どころ満載です。


舞囃子「熊野」は本来、杉澤陽子師が舞う予定でした。しかし杉澤師は2月に急逝したため追善の意を込め、緑泉会の会主・津村禮次郎師が舞います。



チケットご希望の方は、私までご一報下さいませ。ご用意させて頂きます。




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2023年08月27日

華麗に復活「能楽サロン」

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4年ぶりの開催となった「能楽サロン」、大盛況のうち終了しました。

今回は、我が家の稽古舞台である深川能舞台での開催でした。
スペースが限られるので、一回15名を定員として、11時からと16時からの2回開催(各回90分)といたしました。

おかげさまで、二回とも満席となりました。

今回は、9月18日に緑泉会で演じる「絵馬」をとり上げて、見どころ紹介や鑑賞のツボ、稽古の裏話などを実演を交えてたっぷりお話いたしました。

実際に舞台で使用する能面や小道具の紹介もしながら、あっという間の90分でした。

お客様と間近で楽しく能のお話が出来て、良いひと時でした。

コロナ禍により、しばらくお休みしていました「能楽サロン」ですが、華麗に復活です。
またどうぞよろしくお願いいたします。

今後の予定

11月23日(祝) 14:00~ 江東区文化センター(東西線 東陽町より 徒歩5分)
「玄象」

来年2月12日(祝) 14:00~ 江東区文化センター(東西線 東陽町より 徒歩5分)
「大江山」



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2023年08月25日

神酒開き

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今日は、「神酒開き」。まあ、要するにお祭りの打ち上げです。

お祭りで奉納された御神酒を、みんなでいただきましょうという趣旨の会合で、「鉢洗い」とも呼ばれます。

たかが、一町会のお祭りの打ち上げなのに、富岡八幡宮の宮司様や、江東区長、江東区選出の国会議員など、そうそうたる方々のご列席にて、賑やかに開催されました。
この神酒開きが、いかに大事なものかが分かります。

写真の通り、出席者は浴衣で参加することが風習のようです。

私は、直前まで町田でお弟子さんのお稽古をしていました。夏季のお稽古は、浴衣で行っていますので、稽古場から直行できます。

他の方々は言っていました。
「浴衣かあ、一度帰って着替えなければなあ・・・」

私は、安堵。
「浴衣かあ、仕事場から直行できるなあ・・・」



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2023年08月17日

祭りの後 息子たちと

深川八幡祭も終わり、今日からお弟子さんのお稽古も始まりました。
明日は、公演のため秋田へ行きます。
いよいよ祭りの後の日常が始まります。

さて、私の住んでいる町に改装中のビルがあります。
そこに、神輿渡御の絵が描いてあります。もう5~6年はあるようです。

「真ん中にいる人、どう見ても桑田さんだよ」

色んな人から言われていました。いつか見てみようと思っていましたが、なかなかその絵のあたりに用事が無く、未だに見ていません。

今回、その近くで神輿の休憩があったので、うわさの絵を見てみました。
確かに、どう見ても私です。

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写真から絵を起こしたようですが、たまたま元の写真に私が写っていたのでしょう。

せっかくだから、息子2人と絵の前で記念撮影しました。

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今回、大人神輿デビューをした息子2人に聞いてみました。

「初めての大人神輿、どうだった?」

「うーん。夢が叶った、、、かな」

息子たちは、大人神輿」を担ぐことをずっと夢見ていたそうです。

確かに幼少のころは、パンダや象のぬいぐるみを神輿に見立てて、
「わっしょい、わっしょい」と、神輿ごっこをずっとしていました。

息子たちは、それほど大人神輿を楽しみにしていたようです。
こうして次代の深川の神輿は、受け継がれて行くのでしょう。

高校2年生と1年生の息子たちは、3年後にある次の本祭りの時には、高校を卒業しています。
どこで何をしていることやら。。。。

それでも、お祭りの時は深川で神輿を担いでいて欲しいなあと思います。


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2023年08月15日

「富岡八幡宮 例大祭」参列

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「深川八幡祭」の正式名称は、「富岡八幡宮 例大祭」です。
そしてその例大祭の期間中、毎年8月15日に開催されるのが例大祭祭典。
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この例大祭は、江東区長や地元選出の国会議員や、深川の名士や富岡八幡宮の氏子総代や神輿総代などの深川の名立たる方々が神前に集まって行われます。富岡八幡宮の儀式の中でも最大級に大事なものです。

何年か前から、能奉納を行っているご縁で私も参列者の末席に加えていただきました。
たいへんに名誉なことです。

暑い日ですが、紋付の羽織袴の最高礼装で毎年参列させていただいております。

今年は、参列者の配置換えによって、拝殿の一番前の席に座らせていただきました。

この席からは、内拝殿の様子がよく見えます。
祭大典が始まったら、とても写真を撮れる雰囲気ではないので、始まる前に自席からこっそり撮影してみました。

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昨日は上の内拝殿で能を奉納したと思うと、感慨深いものです。
というか、信じられない気持ちです。

祭大典が進むと、神前の御簾が挙げられご神体が御開帳されます。
私の席からは良く見えました。
長年、富岡八幡宮に参拝しておりますが、ご神体を拝見するのは初めてです。
とても静粛な気分になりました。

11日から13日の神輿渡御、14日の能奉納、15日の例大祭祭典

この日で、今年の深川八幡祭は終了です。

「ああ、良いお祭りだったなあ」
しみじみ思います。

深川サイコー。


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2023年08月14日

「深川八幡祭 能奉納」御礼 

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深川八幡祭 真っ盛り。
昨日まで3日間、神輿渡御で身体がダメージを受けています。クタクタなのですが、朝6時前にはパッチリ目が覚めます。
お祭りの最中は、毎日早起きしています。なんだか身体がうずいて目が覚めてしまうのです。

深川の街は、昨日の神輿連合渡御で何となくお祭りは終わった感が漂っています。
我が町会も、今日は朝から神輿関連の片付けです。神輿を戻し御仮屋を解体し、備品を町会倉庫に戻します。
神輿渡御のために立てた旗やのぼりや看板や注意書きなども撤収し、徐々に街は普段の状態に戻っていきます。

しかし、私にとっては今日が本番。いよいよ「深川八幡祭 能奉納」です。

台風7号接近により、今年は早々と本殿での開催が決定しました。
境内の神楽殿でやりたいのはやまやまですが、天気には勝てません。

とはいえ、普段は入ることが出来ない、富岡八幡宮本殿の内拝殿での能奉納は、貴重な経験です。
歴史と格式がある内拝殿で舞えることは大きな喜びです。神聖な気持ちになります。

去年はコロナ禍での開催でしたので、こじんまりと親子3人のみでの能奉納でした。ほのぼのとした雰囲気で出来ましたが、やはり以前のように賑やかに行いたいです。
今年は、玄人の能楽師に出演をお願いし、また私の社中の出演もありました。
ほぼ、コロナ禍の前の状態に戻りました。
特に今年は6年ぶりの本祭りなので、観世喜正先生をお招きして、盛大に開催しました。

まず、去年も行った親子3人による仕舞。
「経正キリ」桑田大志郎
「田村キリ」桑田潤之介
「鞍馬天狗」桑田貴志

一人が舞い、残り2人で地謡を謡いました。
仕舞の稽古も大変でしたが、地謡の稽古もみっちりやりました。
夏休みに暇を見つけては、息子2人の稽古をずっとしていました。

「経正キリ」桑田大志郎
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「田村キリ」桑田潤之介
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2人ともなかなかキマッています。
内拝殿という特別な空間でも臆することなく、堂々と舞っています。なかなか度胸があります。


お弟子様の仕舞と連吟を挟んで、最後は舞囃子「嵐山」
こんなハレの舞台ですので、袴能形式で上演しました。
袴能とは、夏季に能面や能装束をつけずに演ずる能のことです。

「嵐山」
蔵王権現 桑田貴志
子守明神 桑田潤之介
勝手明神 桑田大志郎

囃子 藤田貴寛・田邊恭資・柿原孝則・梶谷英樹
地謡 観世喜正・奥川恒成・金子仁智翔

最初は、子守明神と勝手明神の2人の舞です。
15分くらいある長い舞でしたが、2人ともしっかりやっていました。

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その後、蔵王権現登場

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最後の仕舞は、白頭の型を取り入れました。

「誓いを顕し。子守勝手。蔵王権現同体異名の姿を見せて」
の謡の文句で、子守明神と勝手明神を前に2人並ばせて、後ろから蔵王権現が肩に手を乗せる型で演じました。

そもそも、この型がやりたくて「嵐山」を選んだようなものです。
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これがその型です。ツレ2人を従えて、後ろから蔵王権現が威光を見せる型です。

息子2人は、7月上旬に期末試験が終わったら、ほぼ毎日この舞台に向けて稽古しました。
ひと月くらいの短い期間で仕上げなければならないため、結構厳しく稽古しましたが、息子2人は頑張っていました。

稽古は充実していましたが、ちょっと感傷的にもなりました。
「いつまで、親子3人で稽古できるのかなあ?」


台風接近にも関わらず、多くのお客様にお運びいただきました。
そんなに広くない拝殿は立ち見のお客様であふれ、入りきれないお客様が本殿の外からご覧くださいました。

狂乱の神輿渡御も終わり、ほんわかした気分でご覧いただけたかと思います。

お祭りの中、気楽な気持ちで鑑賞できる能公演。
それが「深川八幡祭 能奉納」です。

深川の夏の風物詩として今回13回目を迎えたこの能奉納。
来年以降も、大事に演じていきたいと思います。



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2023年08月13日

神輿連合渡御

深川八幡祭で一番盛り上がるのが、神輿連合渡御です。
深川の街を、総勢53基の神輿が練り歩きます。

またハードな一日が始まります。

役員の集合は朝の4:30です。
目覚まし時計を3:45にセットして眠りにつきますが、興奮してなかなか寝付けません。
朝から一日中祭り囃子を聞いていたので、頭の中を祭り囃子がエンドレスで鳴り響いています。
結局、あまり眠れずに目覚まし時計で叩き起こされると、すごい雨です。

少しそれたとはいえ、大型の台風7号が日本列島に近づいています。今日は、一日天気とにらめっこでしょうか。

朝方の雨はすぐ止み、5:40の神輿渡御開始には、スッキリと晴れました。
深川の神輿は、水かけ祭りです。
動き出してしまえば、そこら中で水がかけられますので、雨に濡れることなど、全く気になりません。
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このように、消防団のホースの水かけも当たり前です。
雨が降ると、「天から水かけだ!!!」と無邪気に喜んでいます。

ただ渡御の間、何度もゲリラ豪雨のような強烈な雨が降りました。
さすがにその時は、タジタジでした。

連合渡御の間、2回休憩が入ります。その間に、軽食や昼食を食べ水分を補給します。
その2回の休憩時は、雨に降られなかったのは幸いでした。

もっとも、53基の神輿の行列は先頭からしんがりまで通過するのに、1時間半もの時間がかかる大行列です。神輿の順番によっては、土砂降りの中で昼食を食べた町会もあったことでしょう。

今、少し触れましたが、深川の神輿連合渡御のすごさはその規模です。
朝7:30に、駒番1番の神輿が富岡八幡宮を出発して、最後の駒番(4番と42番が欠番なので55番)が出発するのは9:00です。
55番が出発するころ、1番は小休止の深川資料館通りに到着しています。最初から最後までは3~4キロもの大行列です。
1つの神輿にだいたい500人~600人ほどの担ぎ手がいますので、全神輿では3万に程の担ぎ手で溢れます。
永代通りや深川資料館通り、清洲橋通りなどの通りが時間によって封鎖されます。
特に、永代通りは全面封鎖され、何万人もの祭り人であふれかえります。
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これは、永代橋から永代通りを見た景色です。永代通りに溢れる人・人・人。何基もの神輿。大勢の見物客。
圧巻の一言です。

これが、狭い路地に入ろうものなら、正にギュウギュウ詰め。
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身動き取れないほどの、混雑ぶりで、大きな熱気に包まれます。

ここまでの写真、ほぼ後ろから撮っています。
それもそのはず、私は明日の「深川八幡祭 能奉納」に備え、体力温存のためほとんど神輿は担ぎませんでした。

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トラロープもって、交通整理などの裏方に回っていました。


6年ぶりのお祭り。
本当に良いものです。

このお祭りに向けて、深川各町会は一丸となって準備してきました。
町会、婦人会、三楽会(老人会)、青年会、子ども会、そしてそれらを指揮する睦会。
みんな、良い顔しています。

お祭りを離れると、まだまだコロナ禍の現実が横たわります。
マスクも完全に手放せません。
色んな所で、コロナの影響下で生活することを強いられています。

でも、お祭りの瞬間は、コロナのことは完全に忘れます。
本当に、意識しません。
コロナの話している人は誰もいません。

日本には昔より、ハレとケがあって、ハレの日は日常を離れることとされます。
まさに、お祭りというハレの舞台で、完全に日常から離れている自分がいることに気が付きます。

いつもは、能の稽古や覚え物が頭から離れないのですが、神輿の期間中は、完全に忘れてしまいます。
プロ野球の試合結果も、気になって仕方ないのですが、この期間は全く野球中継もニュースも見ませんでした。(贔屓の広島カープは、連敗中なので見なくて正解でしたが・・・)

本当に、お祭りって素晴らしい。

深川サイコー

さあ、明日は「深川八幡祭 能奉納」です。


kuwata_takashi at 21:38|PermalinkComments(0)

2023年08月12日

深川八幡祭 息子たち、大人神輿デビュー

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深川八幡祭、盛り上がっています。

11日は子供神輿、次代を担う子供たちが粋でイナセな深川の神輿を担ぎます。
12日は午前中が子供神輿、午後は大人神輿の町内渡御です。

高2の長男と高1の次男は、大人神輿デビューでした。
へっぴり腰ながら、いっちょ前の顔して担いでいます。

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町内渡御と言っても、我が町内は広いので、子供神輿で2~3キロ、大人神輿で5~6キロは歩いたでしょうか。

2日目で早くも身体がボロボロです。

明日は、クライマックスの神輿連合渡御。明後日は、「深川八幡祭 能奉納」です。

身体が持つのだろうか・・・・ 



kuwata_takashi at 19:00|PermalinkComments(0)

2023年08月10日

深川八幡祭 6年ぶりの本祭り

いよいよ明日から、深川が燃え上がる「深川八幡祭」が始まります。

今年は4年ぶりの通常開催。3年に一度の本祭りは2020年はコロナ禍により開催できなかったので、6年ぶりの開催です。

日に日に、祭りの飾りつけや旗やのぼりなどで街が彩られます。

我が家も今日から提灯を飾りました。
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今回、提灯かけも新調しました。
普段は、鳶の方が作ってくださいますが、今回は頑張って自分で作成してみました。

ホームセンターを回って材料を集め、材木を切って組み立てます。
麻紐をよって縄をつくり、半紙を切って四手を付けて出来上がり。

普段、能の作り物制作などで慣れているので、そんなに苦労もしませんでした。
自分で言うのもなんですが、それなりのものが出来た気がします。

ちなみに、前回まではこの提灯かけがかかっていました。
これを参考にして今回は制作しました。
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ちなみに、上の写真にある、我が家の看板を書いてくださったのは、柳澤大輔さんという方。
昔からの知り合いです。
今は、古石場一西の町会の総代をされています。

今回の神輿連合渡御の駒番は、この柳澤大輔さんが揮毫しています。
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この看板を書いていただいたときは、こんなに偉い方になるなんて思いもよりませんでした。


明日からの、深川八幡祭が楽しみで仕方がありません。


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2023年08月09日

復活!! 能楽サロン

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コロナ禍により休止していた、能楽入門講座「能楽サロン」が4年ぶりに復活します。

この講座では、舞台で活躍する能楽師が、能のイロハや舞台の裏話など楽しく紹介します。
2000年に始めて以来、100回を超す講演をすでに行っています。

今回は能「絵馬」をとり上げて、作品の見どころや稽古のオフレコ話などを、実演を交えてお話したいと思っています。

会場は、我が家の稽古舞台「深川能舞台」です。
狭い会場ですので15人限定とし、午前(11:00~)と夕方(16:00~)の二回開催とします。

おかげさまで、午前の部は満席となりました。
夕方の部も、残り僅かです。

ご興味のある方は、お早めにお申込ください。




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2023年08月08日

深川八幡祭 能奉納

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今年も「深川八幡祭 能奉納」を致します。

今年は、6年ぶりの本祭りです。江戸三大祭りの一つに数えられる深川八幡祭が、久しぶりの通常開催です。

圧巻は、13日(日)の神輿連合渡御。53基の神輿が深川の街を10キロ以上練り歩きます。
祭りは深川の街の生活の一部のようです。至る所でお祭りに向けての準備に余念がありません。

お祭りの話をする時、深川の人はとても良い顔しています。


さて、その深川っ子の心の拠り所である深川八幡祭で、2009年から能奉納をさせていただいております。2020年と2021年はコロナ禍により奉納行事は中止でしたので、今年で13回目の奉納です。

去年は、親子3人でこじんまりとした能奉納でしたが、今年は玄人能楽師や社中の出演者も参加して賑やかな能奉納となります。

11日と12日は神輿町内渡御、13日は連合渡御。
狂乱の3日間の後、厳かな気持ちで満を持して14日に能奉納させていただきます。

今年は、袴能の形式で「嵐山」を上演します。
シテの蔵王権現は私が演じます。
ツレの子守明神は長男の潤之介が、勝手明神は次男の大志郎が演じます。

「嵐山」は、ツレ2人の舞が見どころです。

私は、豪快に蔵王権現を演じます。

そして時間が余るので、私と息子2人はそれぞれ仕舞も舞います。
「経正キリ」桑田大志郎
「田村キリ」桑田潤之介
「鞍馬天狗」桑田貴志

夏休みに、暇を見つけては息子たちの稽古をしています。息子たちの奮闘ぶりをお楽しみください。


他にも、社中の仕舞と連吟もあります。


奉納行事ですので、入場は無料です。
是非お運びください。


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2023年07月31日

歌仙会

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今日は、夏の稽古会・歌仙会でした。

九皐会門下が一堂に集まって、一人一番ずつ舞囃子を舞います。
大変に勉強になる稽古会ですが、そのぶんプレッシャーが大きい日です。

私は、舞囃子は、「融」に「舞返」という難しい特殊演出で舞いました。
地頭として「室君」「班女」をつとめました。

懸命に稽古して臨みましたが・・・

上手くいったところもありましたし、課題を突き付けられたところも多くあります。

稽古会ですから、課題が出る方が成果はあると言えます。
今回突き付けられた課題を、消化して身に着けてこそ稽古会の意義があります。

勉強になった一日でした。


kuwata_takashi at 22:33|PermalinkComments(0)

2023年07月29日

4年ぶりの盆踊り

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私の住む町会で、4年ぶりの盆踊り大会が開催されました。

久しぶりに集まった町内の人々。
コロナ禍により、すっかり疎遠になった方々とも顔を合わせ、楽しいひと時でした。

高校生となった長男と次男は、さながら同窓会。
小学校や中学校時代の友人と久しぶりに再会して、盛り上がっていました。

下町では、盆踊りが同窓会代わりのようです。

私は、地域の青年会の一員として、ずっと焼きそばを作っていました。
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ただでさえ暑い熱帯夜の中、鉄板の前で大量の焼そばを延々と作っていました。

手元に缶ビールを置いて飲みながら作っていましたが、冷たい缶ビールは、瞬く間にビールの熱燗となってしまいます。

バテましたが、久しぶりの夏祭りの喧騒に、ほっこりしました。




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2023年07月06日

「桑田貴志能まつり」スタイリッシュに紹介される

スマホのホーム画面を右にクリックすると、出てくるページがある。
ポータルサイトというそうで、私の検索履歴などから、興味のありそうな記事を勝手に表示してくれます。

私は、能や伝統芸能の記事をよく見るので、そういった記事がよく出てきます。

能の記事は、だいたい開いてみます。

いつものように、スキマ時間にポータルサイトを開くと
「銀座で能と狂言を! 初夏の観劇スタイルは、リネンシャツ+光沢感で少しおめかしを。」

という見出しを見つけました。

銀座の観世能楽堂で能楽公演を観たという記事だろうなあ、と読んでみました。

おしゃれな方が、ファッションについて語っています。

「やはり、銀座で能楽を見るというのは、楽しいイベントなんだなあ」
「女性は、こういう時は、やはりおめかししていくのが大切なんだなあ」
「私も、自分の主催公演の時は、その辺をアピールしていくことも大切だな」

そんなこと感じながら、記事を読み進めました。

「いったい、この方はどの公演を観たんだろう」

なんて思っていたら、なんと私の主催公演「桑田貴志能まつり」でした。
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まさか、こんなスタイリッシュなWEBサイトで、私の公演が紹介されているなんて思いもよらず、ビックリしました。

とても有難く思います。

記事の内容は、以下で見れます。お暇な折にでもクリックしてみてください。

https://mi-mollet.com/articles/-/43162?layout=b


kuwata_takashi at 22:53|PermalinkComments(0)